三月一〇日、月曜日の話
新陳代謝ねぇ

 「組織は新陳代謝をしなければならない」らしい。

[◆]会社の新陳代謝

 組織は最初のころは一世代しかいないかもしれないが、時間がたてば新しい人が来て古い人が生まれ、世代の波模様が出来上がるもの。もしもそれができなければ、組織としての役割も終わりが近いと言うことになるだろう。大抵、組織に魅力がないのが原因である。

 で、「組織は新陳代謝をしなければなりません。先輩は後輩に技術を教え、後輩は先輩を超えるほどの技術を持っていただきたい」と本日、社長が朝礼で述べられたわけだけれども、今年は新しい人が入ってくる予定はゼロであり、つまりは後輩といったら僕しかいないような気がするのであるが、肝心の僕と言えば仕事を辞めたいと思っているような人間であってうちの会社の命運は尽きてるんじゃないかと思うわけだ。うちの会社、魅力ないからなぁ。別にやっていることが地味なのが悪いとは言わんけれども、余裕なしのジリ貧状態であることは間違いないわけで。給料も少なくボーナスもなく、サービス残業がないと成り立たず休みも簡単に取れるわけではない(休みたいと言って休むなと言われたことはないが)。まずもってして、大学などから紹介されない限り人が来ることはない。うちで働きたいと思ってうちの会社の玄関を叩く人はいないわけだ。

 すでに最初期、この会社を作った人たちは半分にまで減っている。減っているうえに現在いる人たちの技術や知識を受け継ぐ人がいない。その人たちの一人でもいなくなったらうちの会社は一貫の終わりなはずで、割とすでに綱渡りをしているのかもしれない。

 社長は会社を生きながらえさせたいみたいだが、望みは薄いよ。新陳代謝で会社ごと消え去るがいいよ。おそらくは。

 それにしても、プログラムの製作者の名前を見る限りでは二年前にはもっと人がいたみたいなのだがどうしてこの人たちはいなくなったのか。赤字のときに切ったのかな。また赤字になってくれんかなー。


 ふと思ったのだが、もしかしてうちの会社って組織ではないんじゃないだろうか。組織ではなく、単なる技術者の集まりで、そりゃ法人として動いている部分はあるけれども組織として動いている感じが薄いんだよなぁ。個々人で個々人にしか解らない仕事を持っており、仕事の共有が行われているのは一部分だけである気がする。仕事すべてを全員で共有することはまずもってして不可能であろうことはわかるが、特定の人がいないだけで白旗を振らざるを得ない状態になると言うのは組織的な仕事をしているという感じはしない。

 組織に幻想を抱きすぎているのだろうと言う気がするが、それにしてもばらばらに動いていると思う。それでいいのだろうか……。

[◆]世界群歩行者達広報サイト公開

 世界群歩行者達広報サイト

 世界群歩行者達に関する広報サイトを作りました。っても、HTML ファイルがたった三枚しかない程度のもので、今後は考案を重ねて、追加していきます。デザインももう少し凝らしてもいいかも。さして凝る必要もないのだけれども。内容的に。

 本当は現在、冥王サーバを利用しているメンバー全員にメールを送信して告知したいんだけれども、前のハードウェアしほんぬやらOSの再インストールやらで送ってもらったメールのアドレスが消えてしまった。どうしたもんやら。……もしかしたら、情報が残っているかもしれないな。調べてみよう。