一月二六日、土曜日の話
本日の社長との勉強会は薄味

 薄いので、何回も同じ話がぐるぐる回ることに。

[◆]薄味の勉強会

 毎月第四土曜日に行われているこの勉強会、現在は京都セラミックスの会長である稲盛和夫さんの「生き方」の第三章を朗読して中身を吟味している。が、この第三章、働くことに関する全体的なことよりも稲盛和夫さんの人生経験談が大半を占めていて、これといった討論内容がない。人の人生経験はすでに起きてしまった事実でしかなく、この人の通りにすればおそらくは一労働者としては成功するのだろう。だが、この本を教材にしている社長からしてみれば一労働者の成功よりも会社として成功させるにはどうしたらいいかの方が関心があるだろうから、勉強するにしても中途半端なことになってしまうだろう。この本はあまり会社という組織としてどうするべきかというのは余り書かれていない。労働者の意識改革に重きを置いているのである。

 ……と、なるとどのように社員を教育していかなければならないか。そのあたりは僕には計りしえない社長の人生経験が何とかするのであろう。僕の約三倍は生きているわけだし。ただ、僕自身はすでにこの本を読んでいて稲盛和夫さんの人生観は受け入れられないと判断している以上、余り効果的な勉強法は見つからないかもしれない。人生観を植えつけられるには、僕はあまりにも自分勝手な芯を持ちすぎている。おそらくは、会社が扱うには嫌過ぎる芯が。投資しても無駄になるわけで。

 で、なんか今日は朗読を終えて、社長が重要だと思うところの説明を聞き終えたあたりで、プログラムを作る際の手順である「仕様書作成、フローチャート、プログラム書き起こし、デバック、テスト」について、それぞれがいかな大切か、というか仕様書とフローチャートこそがもっとも大切という話が七回ぐらいされた。本文に対する勉強内容が薄くて時間が一時間以上も余ってしまったせいか。同じ話で一時間も持たせた社長も立派である。ところで、稲盛和夫さんは今回の章で「リーダーにとってもっとも大切なのは第一に人格であり、次に熱意、そして才能」と述べられているのに社長は「まず技術力(才能)。こんなのあって当たり前で、技術力がそろえば熱意が沸き、人格が形成される」と稲盛さんとはまったく逆方向からの持論を展開されていましたがこれ、いいんですかね? 教材無視しちゃって。

 まあ、言わんとするところはわかるよ。下で働く人間に人格は必要ないもんね? 技術力があり、すばらしいプログラム作ってくれたら会社として文句はない。こんなんじゃ、途中参加の人との絆は形成されにくいぜ。

 つまらん勉強会だ。

[◆]OSの再インストール

 OSがフリーズする問題がどうにも解消できないので、OSを再インストールすることにした。さすがに会社のパソコンみたいにマザーボードが死んだということはないようなので、OSを再インストールすれば正常起動するだろう。

 そして、メール類のバックアップを取るのを忘れた。ブラウザのお気に入りもバックアップ取るのを忘れていた。全滅。

 と、思ったら外部ハードディスクにお気に入りのバックアップがあったのでそれを読み込んでなんとか、ブラウザのお気に入りは八割が復帰した。Vista に移行する直前のバックアップらしい。メールのほうはバックアップを完全に取っていなかったので、僕がメールを使い始めてから今までとってきていたメールはここですべて紛失してしまった。スパムメールコレクションはどうでもいいのだが、友達からのメールを失ったのは痛い。まあ、懸案事項になるようなメールがなかったのは幸い。サイトのメールCGIから送られたものはCGI側にバックアップを持っているので読もうと思えばまだ読める。

 で、OSの再インストールが終わり、ちょっとCDラックをあさったら音楽や動画データのバックアップCDが見つかった。四年前のバックアップCDで最新のときのものに比べたらずいぶんと中身は軽い。しかし、主要な音楽データはある上に失ってしまったデータもまた音楽サイト様から落としなおせば復旧できるだろう。と、調べてみたらいくつかの音楽サイト様が閉鎖されていたり停止中だったりで音楽ファイルが手に入らなくなっていた。うーむ、惜しい……。

 とりあえず、生きているデータだけでもバックアップを取り始める。DVDにせっせこと詰めていき、泣かない程度にはつめていくつもりである。DVDもいっぱいまで容量を使わないにしてもつめていこう。うむ。

 で、文章にすると短いけれども実際にはゲームで遊んだりネットで面白サイトを見たり犬と遊んだり散歩行ったり音楽を聴いたりと三マス戻るや歌を歌って一回休みを繰り返していたせいでなかなかバックアップも進まない。バックアップを取るにしてもやはりできるだけ最新の形にはしておきたいところだし。ほんと、月曜日も休みにしておいてよかったと思う。