十二月二六日、水曜日の話
肉体的苦痛だね

 若い男にとって自慰行為をしないというのは、苦行であるらしい。

[◆]自慰行為は暗社会的行動かもしんない

 ええい、こんなことを日記に書いて公開するなんてどうかしてる。実際どうかしているんだから構いやしないとも思う半面、これはいくらなんでもかっこ悪すぎるという思いがもうそれはそれは熾烈な戦いをしている。自慰行為をしないことがどういう結果を招くか、ある程度は把握しているつもりだったがこれがおっそろしいほどきつい。絶え間なくイラつくもんだから仕事しているのがきつい。そりゃ2ちゃんねるで自慰行為禁止スレッドが盛り上がるよ。

 今でこそ思うのだが、日本が割とエロ社会なのは高度に社会化しているからではないかと思う。元来、性欲というものは一人で抑え込めるものではない。本能的な生殖欲求からきているため、何かが壊れていない限りは男と女でやるしかない。が、高度に社会化している場所では何でもかんでもできるわけではない。特に日本なんかは男女の付き合い方もかなり高度社会化しているため、性欲に開放的ですらない(若い世代からこのあたりの意識は改変されてきていると言えるが、急激すぎて子供に犠牲者が出ている)。

 で、男女の仲も生活費や税金や世間体から邪魔されまくっている中で性欲を抑えるためにはどうしたらいいかと言うと、自慰行為に頼るしかない。高度社会の中での実際の性交は問題が多すぎるから、ごまかすしかない。コンビニでエロ本が買えるのも、ある意味で高度社会であることの証明かもしれない。結婚制度があり、一夫一妻制であり、税金と言ったら配偶者がどうのとか子供の数がどうのとか。

 イラつきの元が股間にあることが分かる。今にもあふれ出しそうなのが分かる。じっとしていたらだんだんと息が荒くなってくる。くそっ、こりゃ去勢された日にはどれだけ心穏やかになることか。考えただけでも恐ろしい。

 一週間。誇りが性欲の前に屈しそうである。まあ、そうはいっても自慰行為で終わるんだけれども。万歳エロ本エロ画像エロゲー。エロが溢れているおかげで、僕の懊悩はこの日記を読んだ人にしか分からない。男って面倒だよねぇ。元気であるならば、物理的に溜まってしまうからねぇ。女の人にはわかるまい。多分。

 ……一体、僕は何と闘っているんだろう……。

[◆]のんびりとした年末

 ひとまず、時々電話口にて出されるプログラムの修正をする以外では、やることがない。主力プログラマーの人なんか、もはや最終日の忘年会にしか出る気がないようで二八日の午後までお休みである。かくいう僕も暇な時間が多いからこそ、こうして日記を書いているわけだけれども。ここのことろ、毎日日記を出すことができてますねぇ。

 とはいえ、なぜかまだ睡眠不足は解消されない。夜に遊びすぎなのは分かっているけれども、それにしたって昨日は零時半には寝たんですよ。でも今日もまた遅刻です。お腹壊したって言うのがあるけど。正露丸の補給が必要だな……。

 年賀状はまだ一枚もかけてないし、まだやるべきことはある。とにかく、仕事がないんだったら早く帰るようにしたいところ。まだ昼だけど眠い。