八月二五日、土曜日の話
プールに行ってきた

 三日前にプールに行く夢を見たので、プールに行ってきました。

[◆]エキスポランドは近かった

 本日、午前中は会社での洗脳のような勉強会が行われました。毎月一回、第四土曜日に行われるこの勉強会、中身は経営とはどうあるべきかについて書かれた本を読んで中身を吟味するものであるが、書かれている内容が利益をどう叩き出すかに偏っているため、さして共感もできない。年商が億円に達している企業がはたして優良企業と言えるのかどうか。昔の世代の人なら優良と言うのだろうが、さてはて。

 そんな勉強会の後、万博記念公園前にあるエキスポランドに行きました。阪急京都線、南茨木駅からモノレールで七分。非常に近い。時に、モノレールの自動券売機が阪急のものと同じだったりするのだが、モノレールと阪急の間に何か関係でもあるのだろうか。あと、モノレールの駅の豪華さにびっくりだ。改札を抜けたら喫茶店張りのラウンジとかがあったりして、何かくつろげる状態になっている。空間の取り方も非常に余裕があり、単なる列車の駅と言う感じではない。金があるってことなのだろうか。

 さて、エキスポランドである。モノレールの万博記念公園駅は本日は多くの人が来ていた。大半が女性で、なにやらウルフルズのコンサートがあるらしい。さして興味はないので、まっすぐエキスポへ。最初はエキスポのプールである「カリビアンプール」が何処にあるのか分からなくてしばらくチケット売り場前で周辺を観察していたのであるが、どうやらプールはエキスポの中にあるらしい。チケット売り場にて二千円を支払う。

 「最近の人入りはどうですか?」「大丈夫ですよ」という、僕の質問に対してずいぶんと省略して質問に答えてくれた門の係員のお姉さんに感謝しつつ、しかし人の多さについて聞いているのに、先日の事故に絡めて安全性について答えるのはどうなんだろうと思いつつ、プールへ。

[◆]ここからは二〇〇八年 三月二四日に追記

 プール会場に行き、チケットをもぎってもらって中に入る。フロントにてめがね止め用ゴムバンドを借りるが、使うかどうか。更衣室で手早く水着姿になり、プールへと出た。先にシャワーで体を水に慣らしておく。

 プールはそこそこ人が多かった。基本的には家族連ればかりであり、若いカップルはそんなに見かけない。係員の人のほうが若いぐらいだ。そんな中、たった一人で泳ぎに来ている僕は非常に少数派であったに違いない。めがねは結局、水着のマジックテープで封ができるポケットに入れ、流れがあるドーナッツ系プールにて流されたり泳いだりしつつ楽しむ。ただ。問題なのは僕の身長に対してプールの水深が浅いということで、力いっぱい泳ぐことはできない。人も多いしそんなに速度を出して泳ぐことはできなかった。それでもめげずに泳いだりもしていたり。プールには子供遊戯用のジャングルジムのような場所があり、そこの頂上には大きなバケツ型の水がめがあって、一定量にたまるとその水を一気に開放する施設があった。水が一番多くおちてくるとこには人だかりができており、カンカンカンカンという水が開放される呼び鐘の音が鳴り響けばみんなが水がめを見上げて水が落ちてくるのを待つという状態だった。僕も一回、かぶってみる。これはこれで楽しい。

 泳ぐのに飽きたらプール内を一周してみる。プールには泳ぎ場のほか、日光浴ができる場所もありたくさん並べられたベッドのようないすのようなものには人が寝転がっていた。どうやら、さらに別料金では入れる高台があるようなのだが、さすがにそちらには入らず。あまり意味がない。

 それにしても、若い人が本当にいないなー。若い人って小学生とかその辺ばかりで、要するに親子連ればかりだ。うーん。若い女の子の水着姿が見たいぜ。こんだけ水深の浅い家族用プールじゃ、来るほうが珍しいんだろうけどね。僕の社会勉強不足です。

 その後にまた泳いだりして、三回目の施設設定休憩に入ったあたりでプールを出る。周りの遊園地器具に乗ってみたくなり、ちょいと反撃の意味も添えてジェットコースターに乗ることにしました。僕は昔っからジェットコースターは苦手でして。高校生のとき、長崎のスペースランドに行ったときにジェットコースターには乗りましたが、あのぶら下がるジェットコースーたーではずっと目をつぶっててまともに乗れてなかったんですよね。ここにはそのぶら下がるタイプのジェットコースター、オロチがあるわけで、それに乗ってやろうと思ったわけです。まずは身軽になるために中央案内所でコインロッカーのある位置を聞いて、水着類をロッカーへ。次におもむろにジェットコースターへ。僕がついたころにはカーゴが出発した直後でしばらく待機。待機している間、だーれも来ません。むー、やはりエキスポのジェットコースター、風神雷神事故で人死んでから、客足は確実に遠のいているらしいな。もしかしたら僕一人で乗ることになるかも……。

 そしてカーゴが戻ってきて乗っていた客たちが出て行き、さて僕が乗る晩になってカーゴに乗り込んだあたりでようやくほかの客が来ました。しかもカップル。先頭列に乗っていた僕の隣に。「一人で出発するかもしれないと思ってたので、助かりました」と気軽に声をかけておきました。はっはっはっ。

 で、出発。今度は目を向いて前を見つめ、重力に真っ向から退治する覚悟を決め、頂上に上り、下り始めてぎぇぇぇでもなく「ばっかやろー!!!」と誰に対する罵りなのかわからない叫び声をあげながらぶんぶん振り回されました。まあ、存分に楽しめたと思います。さすがに体内の血液量が基本的に少ないせいか、降りた後はしばらくふら付きましたが。その後、エジプトの謎の何たらとか言う迷路みたいなところに行き、小学生のころに好きだったさっむい氷付けのアトラクションに入り、フローズンなんかも食べたりして一人でエキスポランドをそこそこ堪能しました。うむ。一人というのが少し物足りないが。

 とにかく、面白かった。暇があればまた来よう。うん。

 この一ヵ月後の 九月一八日にオロチで戻ってきたカーゴがとまらずにまた再出発してしまったという問題を起こし、十二月には一時休業、事実上の閉園になってしまった。なんてこったい。