七月 八日、日曜日の話
ゴキブリ対決

 やれやれ、僕の部屋にはお菓子はないというのに。

[◆]ゴキブリ対決

 風邪をひいたらしい。高価な栄養剤を飲んだが、どこまで効き目があるのか今のところは判断できていない。少なくとも、鼻水が止まらないと言うあたりで効果はほとんどなかったと捉えていいのだろうか。

 さて、部屋でウェブページ作成にパソコンに向かっていた時、ふと後ろを見たときに自分のカバンの上にいた茶色い昆虫――ゴキブリに即座に気がついたのは僥倖と言うべきか。羽のないオスのゴキブリだ。こいつを潰せばゴキブリの繁殖体系にそこそこのダメージを与えられるであろう。と、考えたのは後の話で、先に考えたのは武器の有無だった。ゴキブリホイホイはあるがあれは罠型で、直接的な攻撃力はない。教科書や雑誌などを武器に使うのはちょっと辛い。

 そこでひらめいたのが、ガムテープを設置することであった。ゴキブリの動きに囚われない幅広い範囲をカバーでき、しかも使い捨てで安価。ゴキブリホイホイを超える範囲をカバーすることで、決定打とは言えなくてもかなり効果を持つのではないか。

 さっそく、ガムテープをゴキブリが隠れている箱の周りに設置。粘着面を上に向けて床に置く。設置する際に自分の手についてなかなか置けないという問題があったが、端を折り返して小範囲の粘着部分を犠牲にすることで何とか解決できた。

 いざ。と言うことで箱を持ち上げる。ゴキブリは素早く逃げようと疾走し、ガムテープに足を取られて動けなくなった。ガムテープの威力は絶大であった。そしてガムテープを折り返してゴキブリを挟んでしっかり固定、そのままガムテープの中で餓死させる……と言うのも気色悪いので、上から叩いて潰しておいた。どっちも殺すには違いないのだが、一瞬で済む方がいいような気もする。

 今後、ゴキブリを見かけたらガムテープで戦おう。なかなかいい武器であった。

[◆]来週は祇園祭

 昼ごろ、メッセに一本の連絡がきた。僕が前にずっとお世話になっていた「ハルヒのジャズ雑談らじお」の常連である方が来週の連休に京都に来るそうだ。そこで、会おうということになったのである。おりしも連休は京都の祇園祭の宵山で、歩行者天国に屋台に山鉾に大量のごみ散乱といった行事中。退屈することはなさそうだ。

 ネット上で知り合い、実際に会う人物としては初めての存在となる。最近はどうにもうまく時間をとれず、掲示板でしゃべりあうことはないのだが、そこそこ楽しみ。会話が続かないということにならなければいいけれど。

 名刺も作成しておこう。これを機に、まともな名刺を一つ、作りたいものである。