六月一五日、金曜日の話
頭が痛い

 時折、刺すような痛みが頭の左側に出る。関連して、左耳の上側を触ると痛いようなむずがゆいような感覚が。

[◆]寝坊した

 仕事を始めて二ヶ月半。寝坊した。今までに会社の始業時間に遅刻することは二回あり、今回は寝坊したとは言えいつもどおりの時間に会社に着くことができた。しかし、自覚として寝坊したのは今回が初めてだ(一回目は通勤電車の試行錯誤の結果、二回目は腹痛で遅刻)。いつもは七時二〇分がベッドから起きねばならない時間なのに、今日目が覚めたら七時半だった。しかも、まだ眠い。

 慌てて朝食を食べて新聞を一面だけ見て準備をして、家を飛び出て走り、なんとかいつもの電車に乗ることはできた。会社そのものに遅刻することはなかったとは言え、事は深刻化しつつあると言えるだろう。

 起きる時刻が遅くなっているということは、今のところは単純に寝る時刻が遅くなっているということだ。なぜ、寝る時刻が遅くなっているのかと言えば、仕事のことよりも私生活を優先し遊んでいるからである。昨日の夜は同人フライトシューティングゲームで遊んでいて寝るのが遅くなった。ハードモードでのクリアをしていない部分が多いとはいえ、ストーリー的には完全ゲームクリアしたので、これで遊ぶことは少なくなるはずだ。他のゲームがまだまだあるのだが。

 それはそうとして、寝る時刻が遅くなるというのは仕事に対する緊張感も薄れてきているということになるだろう。これはいい部分もある半面、悪い部分もある。特に僕の場合は悪い部分がもろに悪いことに直結する。たとえば遅刻の日常化であるとか、仕事中のサボりであるとか。寝不足に陥れば仕事中に頭が回らなくなる。金をもらう立場になり、緊張感を保たねばならないはずが、まるで大学生の時と同じような緊張感のない生活になってしまう。これは僕自身としても困る。

 緊張感をなくせば、能動的な技術獲得は難しい。大学の講義ならばひとまず教室に行けば教授がしゃべってくれはしたが、会社じゃ自分で動かねば欲しいものは降ってはこない。最悪の形は会社から締め出されることだろうが、僕の場合、緊張感がなくなったというのは興味がなくなったと言うのにも等しく、その頃にはどうしようもなくなっているんじゃないかという気がする。

 基本的に飽き性だからな……。やれやれ。