五月二七日、日曜日の話
ハデスサーバ、OS再インストール

 うむー、設定等は素早く設定できたのだが……。

[◆]ウェブサーバの設置に右往左往

 Fedora Core シリーズでは、無料で公開されているソフトはその大半が Yum というコマンド一つでインストールできる仕組みになっている。 Windows で言えば、Windows Update 一つでアンチウィルスソフトや Windows エミュレーターなど、割と多岐にわたるソフトが自動でインストールできる、というような状態なわけだ。Fedora Core 6 をクリーンインストールした後、この機能を使って必要なソフトをインストールすれば、大した労力なくシステムを組み立てることが可能である。

 ただし、問題はある。ソフトウェアの中にはソフトを構築する際に機能拡張設定をしないといけないものがあり、Yum で獲得できるソフトはすでに構築済みのもので、必要な機能を備えていないものもある。つまり、そういうソフトに欲しい機能を取り付けたい場合は元となるソースコードから構築しなおさないといけないわけで、実のところ、僕はこの作業……コンパイルが好きではない。作業そのものはそんなに難しいものではないのだが、設定等、位置からやらなきゃならないものが多く、実際やってみたらコンパイルしてインストールしたソフト本体がどこにインストールされたのかも分からなくなったりする。そして、インストールされたソフトのある場所が Yum でインストールされる場所と違っていたりすると、マウスだけの操作で設定できなくなっていることもあり……つまり、使いこなすためにいろいろと知識が必要になるのである。

 今回はウェブサーバとなる Apache が問題となった。不正にウェブサイト内に置いてあるログファイルなどを覗かれないようにするよう、 Apache に suEXEC 機能を取り付けたいのである。suEXEC というのは、CGI を動かす際の拡張機能を提供するもので、本来ならば Apache 権限で動く CGI をウェブサイト所有者の権限で動かし、CGI によって作られるログの所有者を Apache ではなくウェブサイト所有者のものにすることで、ログファイルなどを直接参照される危険性を防ぎ、またウェブサイト所有者の権限下にあるフォルダにあるファイルの癖に所有者が Apache であるためにウェブサイト所有者が直接、ファイルを消すことができないとか、そういう不都合を解消するためのものである。

 とにかく、suEXEC を稼働させないと不都合が起きるのである! で、デフォルトコンパイルされた奴はこの機能が備わっていないので、僕が自分でコンパイルしなおしたのであるが……どうやら、インストールする場所を間違えたようで、普通に起動させることができないのである。アチャー。

 さすがに、この先半年は使い続けるであろうソフトなので、付け焼刃設定のまま世に出すわけにもいかず……タイムアウトになってしまった。午前一時を割って先に起きていると、明日、会社でどんな目に逢う事やら。睡魔と闘いつつ勉強なんて僕の最も苦手とする状況である。

 土日で終わらせるはずだったのに、思いっきり平日にまで作業が伸びてしまった……。月曜日夜には、何とかできるだろうか。平日と休日じゃ、時間的余裕に格差がありすぎる。苦しいことになるかもしれないね。