五月二〇日、日曜日の話
季節感がないと気違いらしい

 寒さをしのげるのだったら、僕は喜んで気違いになりますよ。

[◆]寒かったので

 今日は寒い。昨日、雨が降ったからだと思うのだが、とにかく寒い。このごろは晴れていたら夏日のように暑く、曇り〜雨だとあの暑さはなんだっのかと感じるほどに寒い。この温度差は何か。地球の温暖化というよりは、温度差の極端化というほうが正しい気がする。

 さて、寒かったら上着を着る、重ね着をするのはそこそこ当たり前の防衛策だと考えられる。と、いうわけでお父さんに頼まれて大阪王将に餃子を買いに行く際にコートを着込んだら、「こんな時期にコートなんか着ていたら気違いちゃうかと思われるで」と暗いがどすの聞いた声で言われた。僕は無言で家を出たが、思ったことは一つである。この寒さをしのぐためだったら気違いと呼ばれることなんて安いもんだ。季節感に合わせたら快適になるとでも言うのか、世間体のためだけに寒い思いをするのはごめんだ。

 で、実際に外に出てみると意外に厚着をしている人は多い。マフラーをつけている人もいるしジャンパーを着ている人もいる。コートを着ている人はいないが、そこそこの防寒はしている。……そういえば、お父さんも太ってきた。脂肪が付くと全体的に暑く感じるらしい。そういうことなのだと思う。そこにしたら僕の体脂肪率はぎりぎり標準に入っている程度。寒さは防げません。

 さて、「こんな時期にコートなんか着ていたら気違いちゃうかと思われるで」というお父さんの発言はつまり、この時期にコートを着ている人は気違いである、とお父さん自身が考えているからだと推測される。僕はお父さんにとって気違いらしい。泣くところか笑うところか判断しかねるので、(´・∀・`)ヘーとしか言いようがないのであるが、ま、気違いと思われるだけで寒さがしのげるなら、気違いも悪くない。そう思う次第です。

 さて……気違いというと放送禁止用語で有名だが、どれぐらい深刻なんだろう。よーわからん。