四月一九日、木曜日の話
ゆるやかな一日

 暖かくなってきた今日この頃、電話も少なくゆっくりとプログラムを作っていました。

[◆]プログラムはビジュアルベーシック

 今、会社のほうで学んでいるプログラムはビジュアルベーシック(VB)という、マイクロソフトのほうで開発された言語を利用しています。まあ、それっぽく Windows で利用されているようなウィンドウを作っているわけです。その中で時計を作ったり計算機を作ったり。

 今挑戦しているのはアナログ時計です。アナログ時計といって甘く見ることなかれ、仕組みはある程度わかっていてもそれを実現させるためには発想力と知識が必要です。秒針を移動させるために角度計算が必要で、サインとコサインという記号を久しぶりに見ました。覚えてねーよ。で、針を動かすのは成功しても、動いたあとの針の消し方がわからない。秒を表す関数を使って、360 度を 60 分割し、秒にあわせて動かしていくのはいいんだけれど、動いたあとのやつを消す命令を書いていないものだから跡が付いて、一周してしまったら今どこに針がいるのかわからなくなる。しかも、ふとプラスマイナスを間違えただけで針の動きが反時計回りになったり、12時の位置が間違っていたりする。

 解答を見たら想像も付かなかったプログラムを組んでいたりして奥が深い。僕は秒針、分針、時針を分けてプログラムを組んだが、針となる直線は一本だけでいいのか? それで描写命令によっては三本分を描写できる? それにしても、変数利用しすぎだろう……。使いまわせる関数は変数に入れてひたすら使いまわすのね。そこまでは流石に今の技術力じゃ駄目だな。発想力も足りない。

 エジソンは言った。「1%のひらめきがなければ99%の努力は無駄である」。誤解のないように先に付け加えておくと、エジソンが語った言葉はこっちが正解で、よく言われる「天才は1%のひらめきと99%の努力」という言葉は言葉を伝えた記者が曲解したもの。一般受けも良かったのでこっちが普及したが、残念ながら外れである。それはともかく、発想力がなきゃいくら知識を積んでもだめだなぁと、アナログ時計のプログラムを組みつつ思ったのでした。

[◆]僕が好きな歌とは

 ふと小説を読みながら思ったのであるが、僕が今聞いている曲を僕はなぜ好きなのだろう、と考えた。答えはすぐに浮かんできた。それを語る前に先に僕が好きな歌について述べておく。

 僕が好きな歌とは、主張のある歌である。曲よりもリズムよりも歌詞を重要視し、そこに意味があるかどうかを考える。そして、僕が望む歌とは、僕の好きな主張が詰め込まれた歌である。主張がなければ、いくら流行っていようが聞く気にはなれない。逆に、主張があれば流行ってなくても聞く気になれる。僕の嗜好はこういうことだ。

 さて、次に曲についてである。僕のネットラジオなどを聴いている人は知っていると思うが、基本的に僕はゲームミュージックやネットに流れている音楽しかほとんど聴かない。この趣味については高校のころに「変だよ?」と女子生徒に突っ込まれたのが最後であったように思うが、まあネット界に進出すればむしろそっちのほうが多数派だったりするわけで、そのころからそういう属性だったのだろう。

 僕が曲が好きなのは僕の感情を高ぶらせ――そこに、僕の主張を投げ込めるためである。曲にはイメージしかないといってもいい。つまりは主張が空っぽなのである。だから、聞き手が自由にそこに主張を詰め込むことが出来る。それは大抵は想像とか妄想とか頭を出ないものであり、場合によれば言葉では言い表せないものであるかもしれない。ま、外に出したかったら歌えってことなんだろう。

 ほとんどの場合、僕の主張とは過激なものが多い――最近、よく思い浮かべた言葉は「虐殺」かもしれん。毎日毎日、僕の頭の中では何人の人間がぶっ殺されているだろう。五十人は軽いだろう。ただし、一人ひとりじっくり殺していることは稀で、街中の戦争みたいなことをしている。一般人が驚いている中で、どこぞの軍隊と一人や二人や三人や百人でやりあう姿を想像して悦に入っているわけである。二番目には空中戦が多い。ま、僕は空ぐらい体ひとつで飛んでいるという非常識なものなので、想像力がライトノベルや漫画方向に曲がっていることは否めない。いや、非常識だからこそ楽しいのであるが。常識的なことを考えていて何が楽しいんだよ。

 そういう主張というか想像が出来るから、曲が好きなのであろう。楽しくて非常によろしい!

[◆]スケジュールを立てたほうがいいかも

 仕事が始まってからというもの、まともに遊べやしない。サイト更新なんかおざなりの一方だ。ここまで切羽詰るとはな……とにかく、今までは一日で出来ると思っていたことは一週間かかると考えていいかもしれない。下手すると一ヶ月かかる。荷物は溜まっていくばかりだ。こりゃ大変だね。

 趣味ごとにスケジュールを立てるのは、本来なら御免こうむりたい所だ。適当に遊んでいくから趣味なのであって、始点と終点がはっきりしていてやるべきことをやらなくてはいけない、というのはほとんど趣味というか仕事じゃないか。さらには、それをやっても生活の足しにはならないとなると、つらいものがある。

 松下幸之助さんの本とか稲盛さんの本とか読んでいたら、「趣味に生きるのもいいでしょう。今の世の中、飢えることは早々ありません」とか書いてあるけど、飢えなきゃなんでもいいってものじゃない。さて、どうするかなー。