四月 一日、日曜日の話
花見に行く

 家族で花見に行ってきました。

[◆]祖父母が来た

 本日は昼あたりに京都の松尾(嵐山の手前)に花見に行こうということで計画が立案されていました。まあ、こちらとしても家の中にいては気が滅入るばかりで、布団に突っ伏しては起きてまた突っ伏してとぎっこんばったんやっているだけで時間が流れるだけなのでありがたいことです。

 と、その前に父方の祖父母が家に来るらしい。用向きはもちろんというか、僕の就職祝いらしいです。明日から僕も職場に通う生活が始まります。聞くところによれば、僕は祖父母の孫の中では二番目に就職したことになるという。僕よりも年上の従兄弟が三人、同い年が二人いる中での二番目ですから、こう考えると意外と就職してないんだなー。僕の従兄弟。まあ、そういう感じで喜ばしいことだそうです。

 祖父母は会話して、お祝いのお金をくれました。このお金はスーツ代になるでしょう。今までスーツといえば一着しかもっていなかったので、新しい別のスーツを買おうという話になっていました。ありがたい。

 祖父母は満足そうでした。僕もがんばらねば。まずはこの無気力感を何とかしよう……。

[◆]花見に行く

 花見は全て徒歩で行なうということで、我が家の愛犬とともに家族四人で松尾まで歩くことに。松尾までの道は車の少ない山の手の道で、歩いていけば所々に桜の咲いているところがあった。

 松尾の松尾大社に到着し、そこで温かいみたらし団子とそばを食べる。松尾大社の敷地内にあるこの料理屋、なかなかいいものを出してくれる。ただの休日の日は客入りはそこそこであるが、初詣の時とかになるとそれはもうすごい人でなかなかありつけるものではない。そこは、近しい場所に住んでいる人としての特権であろう。

 そばで大体おなかが膨れた感じはしたが、近くのコンビニにより、桜を見ながらパンやおにぎりを家族で食べた。なかなかおいしかった。まだ桜が満開にもなっていない時期なので、花見をしている人は少なかった。いないと言うわけではないにしろ、人ごみのことを考えると咲き切る前に見たほうが楽といえば楽である。物足りない気もするが。

 気分が悪い、ということはない。逆に少し運動して気分がいくらか楽になった。この無気力感は本当にどこから来るのだろう。そして、どこに行くのだろう。家に帰り、布団にばったりと倒れるのであった。