三月二〇日、火曜日の話 [◆]卒業式
朝の九時半から入場開始ということで、早めに家を出ました。今回は母も卒業式に来るということで、僕についてくることに。一人では大学に来れないそうです。ていうか、大学に来た事なかったんだなー。 大学へは九時ごろに付いたので、先に就職課に行って担当者に挨拶をしました。これは親の希望です。最近は就職課の世話になってもろくにお礼を言いに来ないそうで、さらには子供の就職活動の状況を把握していない親も多いそうです。そういう意味では、僕の家の環境はなかなかに良かったということなんでしょうか。 九時半を過ぎて就職課から卒業式会場となる大ホールに移動、玄関にたどり着いたところで親友のイチノイカズイ殿からメールが来ました。すぐ近くまで来ているようです。と、言うわけでしばらくそこで待機してカズイ殿と合流しました。卒業式に並んで出席できるのは実にありがたいことです。母親は保護者用の席のほうに行きました。大ホールは席が一階と二階に分かれており、今回は二階の全てが保護者席とされているようです。 で、卒業式開催直前に知ったのですが、僕の大学での二番目に仲の良い友達がどうやら僕の学部の総代をするそうです。総代と言うのは学部の代表のことです。うひょ〜〜〜〜!!! 僕の友達に学部代表に選ばれるような人がいるとは! 選ばれても何の文句もない、そりゃーかなりしっかりした人物であることは間違いないのですが。なんていうか、そういう人と友達なんだなぁ、と思うと僕って運がいいねーと思います。運がいいだけで僕自身は何もえらくないのが悲しい。 卒業式のあとはみんなで写真を撮りこれを見納めとしました。そして、卒業証書を受け取るためにゼミごとに割り当てられた部屋に移動。お母さんも一緒についてきて、割り当て教室の前でゼミの先生と挨拶をして、そのまま帰りました。教室ではゼミの先生から卒業証書を受け取り、写真もたくさん取りました。デジカメだから何枚でも取れるものの、かなりの数になりそうだ。ちなみに、このときに学生証は回収されました。コピーをとっておいたほうがよかっただろうか。 証書を受け取り終わったら、今度はゼミ生から先生へのお返しイベントとしてゼミ生から先生へと宛てた手紙と言うか文書をパワーポイントでまとめたものを見せたり、一人一本ずつのお花を渡したり、肩こりマッサージ器を渡したりとプレゼントをしました。なかなかここまで気合を入れているゼミもないような気がします。少なくとも僕が聞く限りではありません。先生も喜んでくれて何よりでした。 さて、このあとは学部ごとに謝恩会があり、他の教授と挨拶をし、友達と挨拶をして飲み食いしてました。我がゼミでは、このあと午後六時よりイタリア料理店でコース料理を食べることになっており、その後はカラオケに行く予定です。カラオケ、夜通し歌うと言うことを今日知りました。オールナイトやるのか。 今回の卒業式においては泣くと言うような事もありませんでした。泣くほど感動するようなこともなかった四年間でしたし、どちらかと言うと苦い経験が多かった四年間でした。まあ、それほど大学生らしい経験ができたような気もしません。そこそこです。彼女もできませんでした。まあ、彼女ができていたら今頃、ハデスサーバとかなかったんだろうし、いろいろと経験してきたことが別のことに塗り替えられていたようにも思います。いたほうが良かったのか、いなかったほうが良かったのかは判断は付きません。 でもまぁ、卒業式に“彼女”の晴れ着は見れて良かったです。ちゃんと最後の姿を確保しているあたり、僕は相当に運がいいと言えます。きれいでしたね〜。 [◆]卒業式のあと
謝恩会が三時ごろに終了したあと、僕のゼミの男子はしばらく時間を潰すことに。大阪梅田のイタリア料理店での食事は六時半からで、それまで女子は晴れ着を返却して服を着替えに家に戻り、先生は今度出版される学術本の打ち合わせをされるために出かけてしまいました。で、服を着替える必要のない男はと言うと先生の部屋でパソコンを見たり本を見たり。しばらくして大阪梅田のほうに出て暇つぶしをしようということになり、大阪に行きました。 まずは服を見て回りましたが、服のあまりの高さに閉口します。Tシャツで一万円とかどういう人が買うんでしょう。洗濯機で洗濯できるのか。隣のゼミ生二人を見たら一人は「こんなものだろう」と言う顔をしていました。金持ちなのかね? そのあとはゲームセンターに行ってガンシューティング。二人から見て僕はうまいほうに入るそうです。で、あとはUFOキャッチャーで人形を一つ手に入れ、そこで時間となりまして待ち合わせ場所に。手に入れた人形は女子の一人にプレゼントされました。 男子三人、女子六人、先生一人が集合し、イタリア料理店へ。ここはクーポン券で有名なホットペッパーの冊子で見つけてこられたようです。店に行くまで少し地図とにらめっこしましたが迷わずに到着し、運ばれてくるコースを食べながらビールやカクテルを飲みました。なかなかにおいしかった。店もなかなかに変わったところで、マンションの一階の狭いところに立っているなと思ったら、店の中央の階段を下りると広い場所と厨房があったりする地下がメインのレストランでした。 食事のあとは女子のうちの二人が帰り、残りの八人でカラオケ店へ。女子四人が先行してカラオケ店に行ってしましました。男子と先生は残された食べ物を片付けて後追いです。ていうか、残された食べ物を何でみんな僕に押し付けるんですか。きつい……。 カラオケ店に行くまでの間、先生と二人でしゃべる機会があったわけですが、さて、そこで“彼女”の話を出されるとは思いませんでした。先生は割りと早い段階からそのあたりの事情を察していたようです。というか、僕の日記に書いてあったことを見逃さずにチェックしていたらしい。むむう、恐るべし。 カラオケ到着後、夕食を食べてきたところなのに「ラーメンを注文しようか?」と持ちかけてくる先生の胃袋には驚きを隠せません。というか、イタリア料理のようなものよりもラーメンのようなあっさり系が先生は好きだったようです。あまり油っぽいものは食べられないのかな。 で、ひとまず歌いまくり。涼宮ハルヒの、長門のキャラクターソングの「SELECT?」は名曲だのぅ。まったりできる。とか言っていたら、先生が二、三曲歌って戦線離脱。先生の本ももうすぐ完成らしいので、早めに戻りたいのであろう。先生の本が出たら買わねばなるまい。 そのあとは残った七人で夜通し歌うことになった。それにしても深夜のカラオケというのもおつなもので、廊下に座り込む連中がたくさんいるのが面白い。邪魔ではあるが、一泊するとなると旅館のように思ってしまうのかね? 明日が祝日で休みだからか、人は多かった。 [明日に続く] |
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