三月 六日、火曜日の話
イチノイカズイ殿の退院祝い

 本日はハンバーグだ!

[◆]イチノイカズイ殿の退院祝い

 本日は先々週ぐらいに鼻の骨の手術のために入院し、退院してきたイチノイカズイ殿とハンバーグの昼食を食べるためにまあまあのお金を用意して家を出ました。ていうか、本日はカズイ殿のモーニングコールで起きました……目は覚めていてもベッドからは起きていないというこの状態! 下手をすると四度目の夢の旅に出るところでした。四度寝は僕の代名詞です。

 そういうわけであわてて起きて用意をし、大学近くの待ち合わせ場所へ。少し遅刻をするという失態を演じてしまいました。う〜〜〜む、スパッと起きられたらいいんですが、ベッドの呪いは思いのほか強い。もっと早く寝れば……たくさん寝るだけだな;

 イチノイカズイ殿と合流し、まずはいつものハンバーグのレストランへ。今日の飯代はすべて僕のおごりです。退院祝いと言えばこれぐらいしかできません。本当は病院に見舞いに行けたら良かったのですが、カズイ殿がどの病院に入院したのか教えてくれませんでした。

 さて、談笑しながら頼んで食べてしたわけですが、どうやらコーラの上にパフェを食べたのがいけなかったらしい。僕の体はどうにも炭酸系が苦手らしく、胃の中で発生した二酸化炭素の抜け具合は普段から悪いと言えます。そこにパフェをかぶせたものだから胃の中でパンクしたようで、レストランを出てからすぐに体に警報が発令され、気持ち悪くてしゃべれなくなり、それをすばやく察知してくれたカズイ殿に隣のデパートのトイレまで誘導されて個室に閉じこもり、パフェを吐き戻してしまいました。ゲロが甘かった。そして食道に残る痛み。この痛みがあるために吐き戻すのは好きになれません。というか、食べたものが勿体無いじゃないか!

 吐いた後は気楽になり、カラオケに行って三時間ほどアニメソングやら民謡やら時代劇テーマソングやら演歌やらを歌いまくりました。趣味が共通している仲でのカラオケは楽しいものです。ちなみに、この時にカズイ殿がかなり平井堅が好きだということが分かりました。

 このように本日を過ごしたわけですが、談笑の中で僕の心に芽生えた欲がありました。

 僕は、個人一人で生きるよりも多くの人たちと一緒に暮らしていくほうが面白いと考えています。この多くの人たちと暮らすというのは、ただ暮らしているのではなく一種の共同体のようなもので、宗教に集う信者たちの生活のようなものと考えてもいいかもしれません。僕は神を崇め奉るようなことはしませんが。巫女さんには興味あるけれどね。

 資金面、労働面でお互いに惜しみなく協力し合い、助け合う。あらゆるものを共有することで、おそらくは相当のコスト削減ができる。たとえば本を個人がそれぞれ持つのではなく、図書室のようなところを持って一冊置いておけば、それをみんなで共有できる。一枚のCDで何十人もの人がそのCDを聞くことができる。データを共有できれば、ハードディスクも一つで済む。まあ、どれもこれも、共有するに見合った分だけの大容量が必要になったりするのだが、個々人で持つよりもコストは抑えられるし、労働面でも楽になると思われる。メリットは大きい。

 こういう生活をしたいものだと思う。現在、そういう生活があまり見られないのは、大量消費社会であることと無関係ではないだろう。個々人にべったり張り付いて消費してもらわなければ、この社会は動いていかないという仕組みが出来上がっているように思う。消費量を多くするために、個々人に分断しているのではないか。大きい部屋をひとつ作るのではなく、個室をいくつも作るような事態になるのではないかと思う。まあ、分断されていないと自慰行為もできなかったりするのではあるが。これは切実な問題。

 まぁ、なんにしろ僕の妄想を話せてよかったと思います。どう考えても、実現できたとしてもそれを実際に動かすのは次の世代あたりになっていそうですが。まあ、やってみたいというだけです。やってみたいからこそ、燃えるんですよ〜'`,、(´∀`*) '`,、