二月一七日、土曜日の話
久しぶりにラグナロク・オンライン

 二ヶ月ぶりです。

[◆]オンラインゲームについて

 オンラインゲームといえばコンピュータの扱いに長けた人間が、椅子に座ったまま他人とコミュニケーションできるネットワーク環境を持ちつつ、そこに娯楽ゲーム要素を盛り込んだものであると考えられる。ゆえに、コンピュータをあまり使わない人間はオンラインゲームをする機会にめぐり合わず、コンピュータを使う人間と使わない人間で溝が生まれる。コミュニケーションの場を実際に顔を合わせての場にするか、ネットワークにするか。それぞれに一長一短があって比べることは難しいが、うまく使いこなしているのはビジネスで使っている人ぐらいのものだろう。

 さて、二ヶ月ぶりの人間にあって久しぶりというのは正しいのだろうかという気がするが、オンラインゲーム上では久しぶり、というのが正しいらしい。そもそもオンラインゲーム上では接続している時間そのものが短い(のが普通)であり、一般に生きている上では会っていない時間は長かったと感じられるのだろうと思う。

 それはいいけれど、「生きていたのか」というのはアレな感じだ。オンラインゲーム上でしか、最近の僕の状態を知ることができないというのもなんだか悲しい話である。僕自身はかなりの情報をばら撒いているつもりだが、受け取ってくれないとどうしようもないというのはあるなぁと感じる次第である。不特定多数発信型の情報はここが弱い。わざわざメールを送る気は起こらないけれども。

 さて、久しぶりのラグナロク・オンラインはやたらと転生二次職(レベル99にしたあとの、さらに先の職)が目立つ。どうやら僕がログインしない間にあった経験値二倍キャンペーンで一気に増えたらしい。装備品などの相場は総じて3ランクはダウン。BOT(自動操縦プログラム)による需要過多が原因。公式ページによれば、いまはインフラ対策中らしい。と言っても、RMT業者の排除が内容であって、単なる身から出た錆の掃除に過ぎない。あまり評価はできない。

 で、驚いたのがキャラクタースロットの追加である。いままで3キャラしか1アカウントに持てなかったのが、5キャラに増える。これは割りと一大事。3キャラでは近物理攻撃・遠物理攻撃・魔法攻撃・支援・資金管理のうちの三つしか取れなかったのだが、5キャラになったことで全ての業界に手が出せるようになった。つまり、それらの職を補完する為に2アカウントを取っていた人が減る可能性があり、運営会社としては収入源が減ることを意味する(1アカウントごとの課金制、1アカウントにつき一ヶ月、千五百円)。

 これに対してはプレイヤー側は喜ばしいが、同時に運営会社の身の削りようが見える。不正行為が蔓延してまともなプレイヤーの流出が止められなくなったことを踏まえ、どこからか圧力がかかったのか、流出を止めるための餌のつもりか、捨て身に出たのか、背水の陣を取ったのか、いろいろと意見がささやかれているようである。知り合いの間でだけれど。

 なお、一日利用チケットの仕様を変更し、利用権が切れたらゲームから自動でプレイヤーをたたき出すシステムがようやく導入されたらしい(今まではプレイヤーがゲームからログオフしない限りは、利用権が切れていてもプレイできていた)。これによりBOTの“無料”一週間稼動が防がれるらしい。どれだけ持つことやら。BOTプレイヤーからも課金をせしめたところで、BOTがいる限りはプレイヤーも愛想を尽かし続けるであろう。

 さて、堅い話はここまでにして、二ヶ月ぶりにプレイしたわけだけれどいくらかは楽しく、いくらかは退屈だったね。みんなと遊んでいる間は楽しいけれど、やはり一人でプレイする次官というのはあるわけで、さらにはところどころにプレイヤーを長時間ゲームに繋ぎとめようとする仕組みが見え隠れしていて、オンラインゲームの中毒性というのは犯罪的だと思う次第である。アイテム拾いの手間とか何とかしてください。

 あと、やはりプレイするとそれなりに武器防具が欲しいと思うわけで、モンスター倒しに二時間とかつぎ込んでしまう。0.2%のアイテム獲得率は今も変わってないのかね? インジャスティスカードを組み込んだ特化二刀を作りたいです。こちらとら、せっかくSB10持ってんのに、使わなきゃ損だし。
 と、日常生活の日記にラグナロクのことを出してしまったのは、やはりプレイヤーだと言うことなのかなぁ。今日一日はゲームに当てる予定だったから、ゲームしかしてないっ! ま、オンラインゲームは一日中プレイするものである、という認識は未だに健在ってことですね。なかなか時間取れねー。