十月一四日、土曜日の話
お菓子買い込み

 最近、卸売り店の存在に気が付いたため、お菓子はまとめ買いが基本になっています。

[◆]お菓子を食べる人間

 この前にラジオにてDJがしゃべっていた情報によると、最近は職場でお菓子を食べる男性が増え、男性が女性化してきているらしいとの報告がどこぞにあったらしい。しかし、アンケートをとった職場がお菓子会社であり、お菓子を発案製造販売しているところである。男性がお菓子を食べていることなんて日常茶飯事だろうに、何をもって男性が女性化しているといえるのか、もっと広範囲で調査していただきたいところだ。

 で、気になったのは、「お菓子を食べているのは女性化している証拠」という部分である。その説を鵜呑みにするならば、僕は女性化しているのだろうか? お菓子の山を見てみよう。駄菓子の飴玉一〇〇個入り箱、ボンタンアメ一〇箱、チョコボール(ピーナッツ)二〇箱、べっこう飴一袋、チョコクッキー一袋、ガブリチュウ(ハイチュウの大きい版)二〇個である。……ジャンル的には女性的とも言えるのがチョコクッキーぐらいしかなさそうなのであるが……。

 前置きはこれぐらいにしておこう。本日は上に述べたお菓子類を卸売り店にてかって来ました。費用は三千六百四十三円とかなりの出費。しかし、スーパーなどで買うよりは安いと言う品揃えです。卸売り店なのでどうしても大量買いになるのがね……単価を見れば安くなってるんですが。チョコボールはスーパーで一個六十五円ですから、二〇箱で千三百円。対して卸売り店は千八円。三百円の差は大きい。

 デジカメを妹が一日中持ち歩いているために写真を取れないのが悔やまれるが、実際に並べてみると壮観である。いやー、僕も大人になったなぁ、と思えるこの瞬間。大人気ないと言われようとも、じゃあ子供にこれは可能かと言うと苦しい。子供に出来ないことをして大人とするのもありではないかと。でも、最近の子供は金持ちだからな……。まあ、僕の幼少時代と比較すると大人なわけです。

 これらはどれぐらいもつでしょうか。予想としては一ヶ月辺りかなと思うんですがね。これだけ多いと三食のことも考えないといけませんし。お菓子を食べ過ぎてご飯が入らないと言うのは僕の道徳精神に反する。

 で、最初の話。お菓子を食べていると女性化していると言えるのか。お菓子作りを趣味としていても女性化しているとは言えない様に思うのだが……別に料理やお菓子作りは女性にしか出来ないわけじゃないし。人間の体をもって料理に関する知識を覚えれば男も女も関係ないと思うのは僕だけかねー。一人暮らししている男性がすべて外食をしているか言えばそうでもないし、コックはむしろ男性の方が多いんじゃない? と言う気すらするが。

 話が脱線したけれども、お菓子を食べていれば女性化しているといえるのか? これを疑問に思いつつ、お菓子を食べる日々です。当分、お菓子好きは直りそうもありません。

[◆]我が家の犬の話

 一ヶ月ほど前に犬が我が家に来たと言う話をして、その後一切触れていなかったのでここで述べておこう。

 我が家の犬、ビーンはフラットコーテッドと言う犬種である。純血種であり、主に水中に持つ運搬に活躍するそうな。ゴールデンレトリバーに似ているが毛並みは黒い。大型犬になるべくしてどんどん成長している。

 と、ここまではいいのだが、ビーンは今やわが家でどう接していくか対策が練られている存在にまでなった。

 一日を見てみよう。まず、朝の五時に新聞配達のバイク音を聞きつけるのか起き出して、吠えまくる。睡眠を取って元気になったのか走り回り、廊下にあるものをなぎ倒したり噛んでぼろぼろにしたりする。廊下にはぼろぼろにされたペンギンの人形が中の綿を引きずり出されて朽ち果てていたこともあった。幼い子供には見せられない惨劇である。

 今でこそ落ちついてきてはいるが、家中におしっこをするのは困ったものであった。トイレの位置を定め、また家中にトイレ用シーツが置いてあり、そこでおしっこをするように躾けているつもりなのであるが、畳の上やじゅうたんの上でする。気が付かずに踏みつけた日には徒労感を感じるものである。

 また、成長するにしたがって食卓の上にも手を載せられるようになり、準備中の食事をなめられたり取られたりした。めだかのえさ袋もやられてめだかが断食を余儀なくされた日もあった。物品の損失も激しく、机の上にあったものがなくなっていたりしてビーンが食べたのではないかと冷や汗ものである。最近では食堂への侵入が禁止された。

 さらに、ビーンはなぜかは知らないがよくいろいろなものを噛む。タオルや椅子の足ならばまだいいが、手をかんだり足を噛んだりうっかり頭を下げていた日には耳を噛まれる。生傷の耐えない日々が続いたことはまだ記憶に新しい。靴を履く際に玄関のふちに座れば、間違いなく背中に乗っかってきて耳を噛まれる。

 朝と夕方には母親の怒鳴り声が絶えない。ひたすらに躾けるしか方法は無いのであるが、なかなか疲れるところである。なお、悪い事をしたら鉄拳制裁を下しているのは僕しかいない。親と妹は「虐待だ」と非難しているが、物をぶっ壊されてよく言えるなぁ。犬に人権は無い。

 甘やかしは無用と思い、今日もえさを見せて一〇分ぐらい食べさせない日々である。いくら吠えても無駄なことをそろそろ覚えて欲しいものだ。