十月一二日、木曜日の話
卒論は共同作業で

 一人でやっていたら本当に完成できないかもしれないため、卒業論文はグループでやるようにお達しが来ました。

[◆]テーマを丸投げ

 本日のゼミナールの心境を言うと、先生に怒られるために行くようなものでした。なぜかって、先週のゼミにて言われた今日のゼミまでに考えてくるべきテーマや問題や仮説や調査方法についてほとんど考えていなかったためです。いや、詰め寄れば先生には僕が卒業できるかなんて別に気にするところではないし、出来なかったらあと半年がんばってねと言えば済むだけの話である。これは僕個人の問題であろう。

 どうして卒業論文に身が入らないのかは僕自身も疑問ではある。スイッチが入らない。興味がわかない。興味本位で行動することが基本の人間はこういうところがまずいんだよなぁ。興味のあるなしに関わらず、やらなくてはならないことに対しても、興味がわかなければ何もやらない。歯車人間には慣れないねぇ。

 とりあえず、付け焼刃に考えたテーマ(オンラインコミュニティの人間関係について)と問題(匿名の世界で、どうして人間関係が形成されるのか)、仮説(元は匿名の世界ではあるが、関係が増すたびにオンライン上でのアイデンティティが形成される)、調査方法(オンライン上のアンケート。質問項目は未考)を出そうと思っていたのですが、いざゼミに行ってみると卒業論文はグループでやってくれと先生から言われたわけです。

 確かにグループになった方が今の僕らとしてはありがたい。単純計算で一本の論文を二人で書くわけだから、労力は二分の一で作成速度は二倍。すばらしい。しかし、問題はある。

 論文は一本だけであるから、テーマも一つである。すでにグループでやっている人たちはいいとして、一人でやっている人たちが寄り添うわけであるが、当然、それぞれが興味を持っているテーマというものがあるわけで、心境的には自分のテーマを優先させたいであろう。士気にも関わる。

 一人でやっている人たちのテーマを聞いてみると、僕以外にいる三人は一人が「自己効力」、一人が「ソーシャルサポート(社会的支援)」、一人が「マーケッティング」である。そして僕が「オンラインコミュニティー」なわけで、全員が全員とも、お互いのテーマにかすりもしない。「テーマが似ていれば組み合わせが出来る。妥協できないか」と言われても、それぞれの調査対象も調査方法も調査目的も違うわけで、お互いのテーマを保持したままの妥協はありえないレベルでした。

 だから、テーマを丸投げしたわけで。

 僕は自分の「オンラインコミュニティー」のテーマを破棄して「自己効力感」について調べる人と組みになりました。卒論を書き上げることを優先したわけです。いざとなれば、趣味の範囲で自分で調査して公開します。それぐらい、僕はオンラインコミュニティーに近い場所にいる。研究結果を何かしら、オンラインコミュニティーの人たちと共有できればいいなと考えていたのですが、それは後回しにさせていただきます。

 で、テーマを丸投げすると当然ながら僕が集めてきた論文はすべて不要になります。手持ちの経験値は0に戻り、まずは論文を読まないといけなくなります。当分は論文を読み続けないなぁ……。