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九月 五日、火曜日の話 ［◆］企業説明会
本日の企業説明会は午後一時半から午後五時まで。必要なものは筆記具のみ。会社説明会って言う割には何かを欠かせる気満々。書かされるのはエントリーシートか試験か。ただ、履歴書を提出しないでいいのは楽だけれども。この調子だと、完成一歩手前の履歴書を次の企業さんで使いそうではあるが。 と、いうわけで朝の十時ごろに大学にスーツ姿で出かけて行って履歴書の添削を受け、十一時に大学を出たと見せかけて引き返してこれから説明会を受ける企業の求人票のコピーをとりました。さすがに、自分が採用してもらおうとしている企業の社長の名前を知らないとかいうのはまずい。 そんなことをしていたので僕の大切な昼食はカロリーメイトと眠眠打破（カフェイン圧縮剤）のフィルムタイプのみになり、ちょっと小腹がすいている状態のほうが集中できるよねとか自分を慰めつつ、残り一時間で説明会場につけるのかどうかちょっと心配しつつ電車に乗りました。場所が大阪で、いろいろと路線があるんですよねー。結局は地下鉄を乗り続けていたほうが簡単にいけることが分かりましたけれど。 説明会場はその企業の社内にある会議室。三〇階建ての高層ビルの一角。一階は飲食店が立ち並び、目的の階に行くにはどうしたらいいのやら。と、いうわけで、ロビーの真ん中で某銀行の説明会案内をしているらしい人に目的の階への行き方を聞いてみました。「僕もここは初めてだからよく分からないんだよね」との回答。ふむ、仕方ないな。で、「あっちの店の人に聞くといいよ」とアドバイスされたので、麺物料理店の店員に道を聞き、エレベーターに乗って目的の階へ行くことになりました。 と、エレベーターで乗り合わせた人が僕と同じ目的の階に向かうのを見て、「もしかして、××××に行くんですか？」と声を掛けてみる。「ええ、そうです」と返事を貰い、「緊張しますね〜」としゃべってました。お互いにあまり緊張してないみたいです。 さて、説明会開始一〇分前に会場に入り、どうみてもエントリーシートとしか思えない書類に記入。その後に会社説明会。会社の歴史とか現在の売り上げとか求めている人材とか部門とか。取り立てて珍しいこともなく、というところ。 で、会社説明会を一時間受けたあとに数列の問題を受け、図形の問題を受け、国語の問題を受けました。適性検査……と言うか学力テスト？ 眠気覚まし買っといてよかった。 試験が終わったらエントリーシートの残りを書き終え、退出。降りのエレベーターでも登りのエレベーターで一緒だった人と共におり、「エントリーシーと書かされましたねー」としゃべってました。一階に降りたところで乗る電車の違いから分かれ、名前も知らないその人と別れました。もう会う事もあるまい。 地下鉄に乗り込んで乗り換えて乗り換えて地上に出て乗り換えて、そして家に帰りました。疲れました。 これからもスーツを着込んで疲れる日々がくるんだろうなと思うと憂鬱です。そもそも、自分の適職って何か、という根本的な問題すら解決してないのに。卒論出せるかねぇ……。 |
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