六月 七日、水曜日の話
献血に行ってきた

 献血のためにいつも献血カード持ち歩いてます。

[◆]ガ━━ΣΣ(゚Д゚;)━━ン

 五千円札を拾った。それは大学の帰り道に親友のカズイ殿と駅に入ろうとしていた地点のことで、それを見つけた瞬間に「どうしようこれどうしよう?」と素で言ってしまった。そーいや、今日は朝から小銭が地面に落ちる音を聞いたりしてたなー、そしてこれか……と妙に納得しつつ、五千円札はポケットに、財布からは三百円を取り出して身体障害者支援会の人たちが売っているクッキーを買ったのでした。

 さて、家に帰る途中の駅でいったん降りてオンラインゲーム用の一日プレイチケットをネットカフェに買いに行ったときのこと。駅の前に献血車が来てて献血の呼びかけをしていたんですよ。いつもかばんに常備していた献血カードが光るときが来た! というわけでネットカフェによってチケットを購入したら、近くのカレー店に入って即座に昼飯を食べました。ちなみに時刻は午後四時。水曜日は昼に飯を食うことなど出来ず、献血車が来ていなければ飯はもっと遅れていたことであろう。

 飯をチャージして献血へ。しかし、献血って昼ごはんを食べた人でなければ駄目と言うが、昼ごはんを一〇分前に食べた人というのは良いんだろうかね? 血を抜かれることを意識したのかカレーが辛かったからか、やたらと水を飲んだ。

 いざ献血。必要事項を記入して渡されたポカリスエットを飲む。正直、カレー店で水をがふのみしていたのでお腹がチャポンチャポンしている気がする……。次に血圧測定。最高が123で最低が61らしい。これは常人としては少し高いらしいが……とりあえず採血して調べてみても問題がなかったので献血へ。

 右手の血管に針を刺し、すごい勢いでチューブを走ってパックに入っていく僕の血。赤黒い。とりあえず、手に握ったクッションをにぎにぎしつつ、400mlの血が取れるまでに意識が遠のかないように祈りつつ、看護士(女性)さんと他愛のない話をしつつベッドに寝てました。

 さて、二五分ほどして400mlの血が取れる頃、「特にしびれたりしてない?」と聞かれたので「平気です。痺れるのはもう少し後でしょう」と答えました。看護士さんが「!?」という顔をしていたので、「前回、採血が終わった後に全身が痺れて動けなくなったんですよ」と追加情報を公開すると「ポカリを飲んで休んでてください」。血液は無事に400ml取れました。

 で、ポカリを飲みつつ献血車の外で休んでたんですが、次第に頭がボーとしてきて、ボケーとしすぎていたのか献血車スタッフの人から「大丈夫?」と声を掛けられる。やはり血を抜いた手前、無茶なことは出来ないと考えているらしい。そういうわけで涼しい献血車内で休むように指示され、普通に休んでいたのですが外から見ると意識が飛んでいそうなぼけぼけぶりだった様で、採血に使ったベッドで横になるように指示されました。「大丈夫?」という問いに「大丈夫、だと思います」と答えたら、「と思います、なんていう不安があるなら駄目。大丈夫になるまで寝てなさい」と言われました。看護士としての立場からそう言わざるを得ないらしい。まあ、採血が原因で横断歩道で倒れられたら事ですしねぇ。

 てなわけでポカリスエット三本目。これとは関係ないけれど、最近のマイブームはポカリスエットを飲むことです。カレー店で大量の水に加えてポカリスエット三本。「抜いた分はポカリスエット二本分ぐらいで摂取できているはずだけれど」と言われて、ポカリスエットが即血液になるわけでもあるまいに……と思いつつ、横になって休憩。しかし、ボケーとしているとまた意識が飛んだと思われかねないのでどうしたものやら。とりあえず、血圧を測ってもらったら最高が110だから平気なはず、と言われました。

 ここから考えられるのは、僕はどうやら普通の人よりも血圧が高いのが通常らしい。血圧が医学界で普通とされる110で頭がボーとするのだから、血圧が高くないと駄目という事か。これは果たして良いことなのか悪いことなのか。血管が細いということだろうか。血栓が出来なきゃいいが。

 「恥ずかしいことでも考えなさい」と他の看護士(女性)さんに言われて、僕の担当となっていた看護士さんと「どんなこと?」と声がハモって大笑いし、まあそこそこ元気になったので立ち上がって少し運動し、もう平気ということで帰ることに。

 で、血を抜いて平気かというと平気なはずがなく、ポカリスエットだけでは抜いた血液を補給できず、駅の階段を上がるころには頭の中にはエラーコードがアラーム音つきで垂れ流されていました。言語化すると、「問題:体力の異常低下感知 問題:思考能力が低下しています 問題:体力の完全回復には一晩の睡眠が必要です」というところ。とりあえずご飯を食べて十分な睡眠をとらないと回復できない。

 そうして、とぼとぼと家に帰ったのでした。

 本日はお金を拾ってハッピーでしたが、看護士さんに「もう、献血はやめたほうがいい」と言われたのは正直ショックでした。献血したいのに献血しては駄目とストップかけられるとねぇ。200mlの成分献血しかないのか……。しかし、AB型の血液は貴重だというし、できれば400mlでいきたいですねぇ。太らないと駄目なのか……。あと、運動しないとね。