五月 六日、土曜日の話
車のタイヤがパンクした

 とんがったねじを踏んだ模様。

[◆]レンチを蹴りつけろ!

 朝。布団とともにもわもわパタパタしてたら階下から「車のタイヤがパンクしてるー!」という母の叫びが。これからテニスに出かけようとしていた矢先、手痛い状況となりました。で、とりあえずお父さんがタイヤの交換を始めて僕も呼び出されました。

 ガレージの外に出された車とタイヤの交換をしている父親。詳しく言えば、父親はタイヤのナットをはずすためにナット部分にレンチを取り付け、レンチの取っ手を蹴ってレンチを回しています。ギリギリと回るタイヤを止めているナット。よっぽど硬く止められているようで。しかし、レンチを蹴ってナットを外すなんて聞いたことがない。よく分からないままに、僕もレンチを蹴ってナットを回しました。ギリギリと回ることは回るけれど、外れる気配がない。

 トイレに行ってから自分の部屋に戻って教習所でもらった車の教本を取り出し、タイヤ交換のページを開くと、やはり蹴れなんていう記述はなく、「軽く回してナットを軽く緩ませ、それからジャッキで持ち上げて、ナットを全て外してタイヤを交換します」と、あまり力が要らないかのような記述。ふむ……と思いながら車の横に戻ってレンチを蹴った後、ふと思いついてナット部分をよく見てみました。

 全ては解決しました。

 お父さん。

 逆に回してますよ。

 外すんじゃなくて、さらに締めてるんです。そりゃ外れんわ。

 そのことに気がついてから一〇秒でナットが外せるようになりました。なんともお粗末な結果となりましたが、おかげさまでタイヤ交換も順調に進み二〇分後には母は出発することができました。( ´ー`)フゥー...

[◆]香り付きオイル、使い切る

 四月二五日に買った香り付きろうそくと香り付きオイルランプを使い切りました。これでようやく熱い火とはお別れです。燃えるだけ燃えてるのに香りも何もしないし、大量に黒い煙(煤(すす))を吐くし、散々だった。やはり百円物は駄目かねー。まあ、火遊びという点では面白かったと言える。今度はカメヤマの最高級品ろうそくを買ってこよう。火を見て楽しむだけならそれで十分だ。

 それにしても、火を見て楽しむというのはある意味で健全かもしれない。夏のこの時期に室内で火を炊いたら暑いことこの上ないのだが、こうした光と熱は、たとえそれがろうそくの火であってもとてつもないエネルギーを秘めていることを教えてくれる。人間が直接触ればただではすまない。しかし、そうした存在を身近に感じることは、最近の社会ではそうそうあることではなくなったかも、と思う。

 ろうそくの火をぼんやりと見つつ、また傍らにおいてパソコンに向かうのもひとつかなぁ。