四月二五日、火曜日の話
保護されすぎた世の中

 何もかも、保護されすぎている。ゆえに若者は社会を知らず歩くこともできない。

[◆]軟弱体質?

 ……。先週の金曜日の予定では、土日の間に今週の月曜日と火曜日、つまりは昨日と今日に行く会社説明会を絞り、昨日と今日に会社を回るはずだった。しかし、いざ火曜日を過ぎてみればやった事と言えば散髪に行ってFF12で遊び、日記を更新してオンラインゲームを再びやり始めたとか、ある意味で普通の流れとなってしまった。もはや四月はあと五日で終わってしまい、三月に考えていた“四月は会社説明会に行きまくる”という予定は瓦解してしまった。スーツすら一回も着てない。

 ふと、昔の日本ならばこの歳にもなって働きたい仕事が何か分からない、では済まされなかったのではないかと思う。彼らはこの歳のあたり、まあ昔と言っても戦前か戦後かで違いはあるだろうが、稼ぐに稼がなくてはならなかったはずである。つまり、四の五を言わずに働いていたのではないかと思う。それは家庭環境のこともあっただろうし、社会的にもそうだったのではないだろうか。

 今では大抵の日本の家庭は親の稼ぎだけである程度は不自由のない裕福な家庭が多くなり、子供たちは遊んでればいいだけの保護された生活の中に閉じこもり、親が働いている姿を見かけることはなくなったのではないだろうか。少なくとも、僕は自分の親がどこの会社に勤めているかは知っているが、具体的にどういう作業をしているかは見たことがない。自営業をしている人の子供ならば親の仕事ぶりを目にしているだろうが、企業に勤めている人の子供は、あまり関心を持たないかもしれない。

 父親はただ金を持ってくるだけ。母親は子供を保護しているだけ。もしもこんな風に極端に穴だらけのものしか子供の思考に刻まれていなかったとしたら、子供は自分が働く意味を見つけ出せないだろう。子供は外の世界を知らず、社会を知らず、働くことを知らない。ゆえに自分の方向性を見つけられず、働かない人は徐々に多くなっていく。

 ふと、これは過去に日本人が働きすぎたせいなのかもしれない。働いて働いて、稼いで稼いで、何のために稼ぐのかといったら老後に楽をするためで、しかし実際のところは子供に食われてる。子供は親の財産を食い尽くすためにいる、というぐらいに。かごの中で生まれ育った鳥は食べるだけ食べて、かごより外の世界に出れば猫や蛇に食われるのである。

 ……と、なんか難しいことをつらつら書いていて就職できるなら苦労ないわい。僕は過保護のせいで就職活動ができませんなんて情けなく恥ずかしいことを言うつもりはないが、まあ、困っているのです。

 いざとなれば悪環境が予想されているのを承知で就職に望むしかないだろうなぁ。もはや、モラトリアム(猶予期間)は終わったのである。それだけは覚悟しなくてはならない。

[◆]香りつきローソクとか香りつきオイルとか買ってみる

 最近、何とはなしに匂いがするんだかしないんだかよく分からない微妙なラインの煙を吐き出すお香を買って楽しんでいたのですが、本日は香り付きローソク(とローソクカップ)と香り付きオイル(とアルコールランプみたいな陶器製ビン)を買ってみました。これは匂いがするとか言う以前に、下手をすると家が燃えてしまうという危険性を孕んだものです。使う際には周りに燃えるものがないことを確認しないといけません。地震が起きたら火災の元になります。その際には僕の軟弱な体でボディプレスを仕掛けてでも止めないといけないでしょう。

 さて、まずは蝋燭からですが……あまり香ることもないし、蝋その物があまりいいものではないのか、溶けた蝋が溜まりに溜まって芯の火が消えるとか、なかなかの安物っぷりを披露してくれています。そういう時はティッシュを芯にして燃える範囲を広くすれば、蝋の消費を早めて何とかなるかもしれない……?

 うーん、ティッシュをそのまま入れると燃えていても足場の蝋が溶けて崩れて、蝋の海にダイビングして消えてしまいますねー。何か柱になるものを……ゴソコゾ。

 そんなわけで取り出したるは、昔はまってたミニ四駆のタイヤシャフトであります。ミニ四駆のタイヤは前と後ろで別れており、それぞれの左右のタイヤはこの鉄の棒でつながっています。あー、今思えば懐かしいなぁ。僕の作り方は最速のミニ四駆って言うよりも、いろいろなミニ四駆を作ってるだけという感じで、やたらとパーツを買い込んだ記憶が……速いのを作るのであれば、ひとつの機体に集中すればいいからそんなにパーツとか増えなかっただろうに。ちなみに、このタイヤシャフトには別売りでハードシャフトというやつがあって、今思えばあまりこだわる部分ではなかったかも知れないです。子供の無知を利用した商品という気も……。モーターとかローラーとかは分かるのだが。

 昔話に脱線しましたが、柱となる鉄棒にねじったティッシュを巻いて蝋を吸わせて点火……これが割りと成功らしくてよく燃える。が、成功と思ったのもつかの間、鉄棒を熱が伝わって、蝋の下のところから溶け出して傾いてしまう。火があまり傾くとカップの壁を熱が直撃し、カップが割れてしまうかもしれません。

 火の勢いがよくて蝋が溶けるのも早く、最終的にはどぼんとティッシュ芯が蝋の中に沈んで火が消えます。なんのこっちゃ。このローソク、全部使い切ることができるんだろうか……。やはり、百円ショップのはだめかなぁ。(・ε・)ムー