四月 九日、日曜日の話
パソコンを修理に出して六日目

 家族用(主な利用者は父)のパソコンから更新中〜。

[◆]アウトドアとインドア

 いやー、パソコンがなくなると、自分の部屋にいる意義の大半が消失してしまい、ここ一年間の行動から見るとものすごく長い時間を自分の部屋以外で過ごしてます。だって、自分の部屋にいてもやることといったら本読むしかないし。頻繁に家の外に出るところまでには至っていませんが、そのうち、家の中にも飽きて散歩でもしそうです。一二日から大学も始まりますし、遠出でもするかなぁ。

 今の世の中、周りを見渡せば、若い人は家の中に閉じこもってパソコンで遊んでいるか、外に出て遊びまわっているかの二極端になっているように思います。そして、家の中に閉じこもるの反抗的に良くないことだとまことしやかに言われていますが、ノートパソコンが手元からなくなってみると物凄く分かりやすいです。

 その昔、ゲーム機やパソコンなんかほとんどなかった時代には多くの人が外を出歩き、それが当たり前のものだと思われていたことでしょう。しかし、ゲーム機やパソコンが普及してからは家に閉じこもる人が増えた。これは、外で遊び歩かなくても、外で遊び歩くに値する価値のある何かを道具が提供することができるようになった、ということだと思います。ゲーム機やパソコンには、そうした価値がある。外に出てしゃべらなくても通信で会話を交わすことができる。外に出て一緒に遊ばなくても、オンラインゲームが出回るようになった。自分の言いたいことを街中で叫ばなくても、ウェブページで内容をまとめれば、世界中に発信できるようになった。

 場合によっては、ゲーム機やパソコンというものは表では出せない、抑圧された感情や欲望を解放できることもあるので、そういうところでは現実世界に勝る部分もあるかもしれない。仲間探しも存外と簡単であることも一役買っているだろう。現実では、なかなか同じ趣味の人を見つけることは難しい。

 ただ、家の中で動かずにいるというのは人間としてのあらゆる感覚を著しく遮断してしまうものである。せまっくるしい部屋の中にいるだけでは外の太陽の光の暖かさも分からず、想像に明け暮れるだけでは自分の出せる力の程も見誤る。現実と戦わなければならないこの世界では、そうした要素は不健康以外の何者でもないと捉えられるだろう。非常に残念である。そうした世でなければ、日記を書いているだけで横から父親に「オタクだね〜」といわれずに済むのだが!? 日記書いてるだけでオタク扱いするんじゃない! んな事言ったら、あんただってオタクだろおおおぅぅぅ!!? けっ!

 まあさておき、外に出なくても何とかなってしまうところまで、現代は発展したのである。それには便利と不便が混ざっているので、どれが便利、さらに便利と思われているか、またどれが不便、不便と思われているかは把握しておきたいところである。

[◆]花見と知事選挙

 昨日には京都の桜の名所のひとつである嵐山〜松尾の桜を見ながら焼きそばを食べたわけであるが、本日は「外に飯を食べに行こう」と父に昼食に誘われてそのまま散歩にくり出し、電車の線路沿いの桜を見に行ったりしていました。そろそろ葉が出ている桜の木が多くなってきましたね〜。

 散歩しながら、父には就職活動についての進展状況を聞かれ、かといって僕は就職活動をしているわけでもなく、自分でもまずいかなぁと思い始めています。もう四月だし、会社説明会には行かなくては。さすがに夏休みに入るまでには内定のひとつは取ってないとまずいだろう。つまりは、残り猶予はあと三ヶ月。逆算でいくと会社説明会は一ヶ月以内に終了し、次の一ヶ月で面接に行って内定を取る、というところ。今の就職活動状況を伝え聞く限りでは、大体大手はもう人がいっぱいなのではないかと。つくづく残り物には福がある根性な僕です。

 さて、歩いていたら「選挙に行きましょう」と呼びかける車が通っていきます。運転している兄ちゃんは暇そうなのが印象的。そういうもんなんでしょう。そういうわけで、中華料理店で飯を食べ、家に帰ったら選挙案内用紙を取って投票しに行きました。京都の知事選で立候補している人は二人。さくっと投票。投票所を出たところにNHKから来たという人が、どっちに投票したかお父さんにアンケートを渡してました。票を全部確認する前にどっちが当選したか大体分かっちゃうんだよな、これで。

 そして、家に帰ったら再びパソコンで日記を書く、と。……リクナビぐらいみておくか……。

[◆]ウェブページを作る能力は就職に役立つか?

 ウェブページをタグから作る能力というのは、あまり一般的ではないらしい。では、これが就職活動に役立つかというと、あまり役立たないのではないかと思う。インターネットの世界ではウェブページがあふれており、そのほとんどはホームページビルダーのようなウェブページ作成支援ソフトで作られている。つまり、ソフトがあればウェブページなんか作れるわけで、作りにこだわらなければ人件費を割いてまでそれに人を使うか、という話になる。金を儲けたいなら、人件費は裂いたほうが良い。企業側がウェブページをタグから作る力を見込んで採用してくれるかというと微妙だ。

 まあ、そうは言ってもまったく駄目なわけではない。世の中、ウェブデザイナーが食べていけるのは依頼する人や企業がいるからで、外に依頼するよりは内部で作成できたほうが安上がりにはなるはずである。実際はどうかは分からないけれども〜。