一月一八日、水曜日の話 [◆]学生補佐の代替に
本日は思いっきり寝坊した。八時七分発の電車に乗らなきゃならないのに起きたのが八時とか。その直前の話になるのだが、実は夜の洋館の中にいました。赤いじゅうたんの敷き詰められたその廊下は柱ごとに取り付けられた蝋燭の火しか明かりがなく、進むと建物の一番外側に来たらしくて曲がれば窓から薄い月の光が入っていた。と、思ったら月じゃなくて雷光だった。音のない青白い稲妻の光で、時々淡く点滅を繰り返していた。廊下を進むと扉があり、その扉を少し開けて潜り抜けると、玄関先ホールへと出た。赤いじゅうたんは遠くまで見えるのに、ホールは闇に包まれており、そこに男が立っている事にすぐに気がつかなかった。慌ててすぐ右の扉へと逃げて、部屋の奥へと後ろ向きに飛んで扉から距離をとる。そこは三階までの高さを持った劇場で、うす黄色いカーテンが壇上を客席から隔絶させていた。壇上の方に歩き進んで「起きなさいー」の声でばっと跳ね起きて時計が八時を指している事を確認、昨日のうちに準備をしておいてよかったと安堵して鞄とコートを引っつかみ、お母さんからお昼代のお金を頂いて慌てて家を出たのである。やろうと思えば素早く夢の中から抜け出して一分で家から出る事ができるのである。普段着のまま寝ているのはこうした不測の事態にも対応できるようにするための 日 常 的 な 準 備 なのである(ぉぃ それはともかく、結局八時七分発の電車は取り逃したわけですが、おきようと思えば夢の中にいても簡単に起きられる事が発覚してしまい、今まで遅くまで布団の中にいたのはやはりだらけだなぁと思う事つらつら。そもそも昨日の晩はウェブページの改築にはまってやりくりしていたら午前五時とかいう時間になってしまい、流石にまずいと思って寝ました。起きたのが八時ジャストだから、三時間の睡眠です。まあ、夢を見ている段階っていうのは醒めたくないけれど一番醒め易い状況である事はまちがいなく、実は起きるにはちょうどいいタイミングだったりします。夢を見るというのは脳が覚醒状態にあるということですし。 さて、学生補佐アルバイトの寄りにもよって最終日に遅刻をかましてしまいました。画竜点睛を欠くってやつです。惜しい。 で、本日は昼からも学生補佐のアルバイトが入っていました。どうやら、本来の受け持ちの人が何かの用事で出られなくなったようです。おそらくは就職活動でしょう。この連絡は先週から来ていました。 そして教室に行き、もう一人の学生補佐の人から講義の内容を聞いて顔をしかめてしまいました。「この講義ではアクセスを使います」。 アクセス。マイクロソフト・オフィスのソフトウェアの一つ。ワード、エクセル、パワーポイントに並ぶソフトウェアで、アクセスの担当はデータベースの構築にある。ちなみにワードは文書作成、エクセルは表計算、パワーポイントはプレゼンテーションを担当する。 僕は今までの人生でアクセスを使った事がない。一度も。アクセスはデータベースを作れるが、一般生活の中でデータベースが必要になる事はほとんどない。大抵の事はワードとエクセルで済んでしまう。これは困った……。 全く役に立たないかもしれない、と断りを入れさせてもらって、とりあえず講師の話を聞く。こうなるととりあえず今までの経験を生かして他の学生よりも早く講師の話している事を理解しなくてはならないから。……とか思ったら、講師の声が聞こえねー! 講師は当然ながら教室の前にいるが、この教室は机一つにつき二台のパソコンがあり、机は横四列奥二五列ある。そして、僕達学生補佐は、学生を見渡せる最後列にいる。一番遠い。先生はマイクを使っているようなのだが、どうやら設定を間違えているらしく、声は前列の方にしか聞こえていなかった。後ろの方のスピーカーからは声は出ていない。 僕に先生の声が聞こえていないのは当然、僕の周りの学生達も聞こえていないということで、さっそく解らないと手が挙がる。が、僕にも解らない。全くの役立たずである。ひとまず、もう一人の学生補佐さんに請け負ってもらい、手が空いているときは素早く教えてもらい、何とかアクセスの構造が見えてきた。 とりあえず、アクセスはテーブルと言うデータ保管庫にデータを入力し、最終的にクエリという場所に必要なデータをいくつかのテーブルから引っ張って来て必要なデータの形を作る。社員名簿テーブルから名前のデータを取り出し、販売テーブルから販売商品仕入れ値と売値を呼び出して、合わせて、社員個人の売り上げを表示するとか。 最終的に、やればいい事が分かったので、そこからは役立たずではなく普通に学生の間を走り回っていた。この手のソフトは解ってしまえば何ということもないように設計されているのが嬉しいところ。やはり、慣れているか、慣れていないかという差でしかないんだろうなぁ、学生補佐と学生の違いというのは。たったそれだけの差でお金がもらえるのだから、生易しいものである。 [◆]水曜日のたこ焼きパーティ
ここのところ、水曜日と言えば一週間の中では最も楽しい曜日である。一番家から早く出なくてはならない曜日で、そして一番家に帰るのが遅くなる曜日だ。大学の第一部(昼部)の一番最初の講義と一番最後の講義に出なくてはならないから。 楽しいのは大学の講義ではない――何と言っても、親友のぜんがー殿とささやかにたこ焼きを食べて、お互いの考える事をしゃべりあうのが楽しいわけである。上の話から下の話まで本音で語れるのはこの時間だけであろう。まあ、本音でしゃべると言っても全てを語るわけではない。それは僕もそうだし、ぜんがー殿もそうだろう。恣意的(しいてき)にそうしているのか、全てを語るのに時間が足りないのか、まあどちらでもいい。実のところ、僕は別に隠し立てをするつもりはないのだが。つーか、かっこよく「親しい仲にもナイフあり」というのは僕が感じているだけかもしれないし、ぶっちゃけどれほどお互いに本音をぶつけているのか、自分でも解らない。ただ言えるのは、この時間は僕にとって非常に有意義であり、楽しいものであるということだ。ぜんがー殿が女性だったら速攻で交際を申し込むね。ψ(`∇´)ψ うきょきょきょ …………最後の一文、自分で書いて自分で「きもっ」と思ってしまった。修行がたりんなぁ。いやー、ぜんがー殿が男で本当に良かったと思います、うんうん。あ、別に同性愛というわけじゃないので。「デビル17」の影響か、変わった文章になっとるな……。 それはさておき、たこ焼きを食べるためにテーブル席に座ったのだが、その近くで沖縄のお菓子、「さーたあんたぎー」を売っていた。おいしそうなので買ってみたのだが、早い話がドーナッツで、なかなかおいしい。油分が多いので、ちょっとおなかを誤魔化すにはちょうどいいぐらいのものである。 前回ではぜんがー殿にワッフルをおごってもらっていたので、本日は僕がおごりました。食べる時には必ず食べる事を宣告し、自分がこれを食べれることをなんでもいいからなんかに祈ってる振りをし(ぇ)、むさぼる様に食すがいい(ぉ と、そんな感じで楽しいのでありました。しかし、四回生になればお互いに約束しなければ会えなくなるでしょうし、いやはやどうなるものか。いや、連絡取ればいいだけなんですが。 [◆]セクト改築中
僕がBEFWSを立ち上げてから二年と一ヶ月が経った訳だけれども、たった1つのHTMLファイルだったころから今や単純にページ数が六千を越えるページになるとは思ってもみなかった。当初からある程度のメンテナンス性を高くしていた(テンプレートを使っていた)が、ここまでになると全てのページを改修するにはとんでもない時間がかかり、大学の夏休みを一つ食いつぶしても終わるか分からなかった。そういう意味では、複数ファイルを一斉に取り扱い、複数行を一斉に検索置換できるソフトを作った人には金一封物だと思う。僕の夏休みが潰れなくなったのはこのソフトのお陰のようなものだ。TextSS。 そういうわけで、今まで放置されていた部分にもかなり手を入れられるようになった。全てを一気に最適化する事も可能になってきている。現在の形状が新しいものに置き換わるときも、ある程度は素早く処理ができるようになっているだろう。 しかし、デザインの更新が素早くなっても内容までは流石に更新できない。調べる時間が必要であり、怠け者な僕はすぐには行動を起こさない事もある。コンテンツを完全に切ることも考えたが、勿体無い。うーん。 とりあえず、現在は正面玄関を総合メインフレームとし、各コンテンツにコンテンツトップページを構築し始めている。正面玄関をいくつかの別ページへのリンクページとしているという感じだ。そのための作業を今、進めているところである。 とりあえず、古いファイルを最新版にしている最中である。今、資料室を更新しているので、その次はRO手記のページになるかも。ここはもうRO手記という名前のページでなくなるだろう。いくつかのコンテンツを内包した専用ページになる……かもしれない。RO手記がメインなのは変わりないが、一回分クリックしなくてはならない数が増えるかもです。とりあえず、とってつけたような感じの別コンテンツをもう少し正面に出す予定。 |
Block Element First Web Sect http://hades.worlds-walkers.org/~Block/ |