一月 九日、月曜日、成人の日の話
あんた誰?

 本日は僕の妹の成人式でした。

[◆]寿命・一ヶ月ぐらい?

 またやってしまった。やってしまったことによる損失は決して小さいものではない。それが解っているはずなのにやってしまうのは、もはや小さくないという程度の損失では歯止めが効かないという事なのかもしれない。そう、これは僕が持ちうる人間特性の一角であり、それは揉み消したくてもむしろ揉むことによって大きくなるというような……なんかえろいな……それはともかく、それがなくなった時、つまりは死だと言わんばかりに、僕の精神構造に食い込んでいるものなのだろうと思う。

 やっちまったよ、ヘッドフォンの断線! これで通算多分六本目である。見た目はなんともないのに耳につけると右側しか生きていないという凄惨な有様。わさびをそのまま食べたときのような、つーんとした悲しみと共に涙が流れ落ちそうな感じだ。おそらくは、この涙はほほを伝い、地面に落ちて排水溝へ、そして下水へと流れていずれは川に出て、母なる海へと還って行くだろう。海がまた一つ塩辛くなるわけだ。泣けるぜセニョール。ミルキーはママの味。外国の人大喜び。さて、何の話だったっけ?

 大学に行けば千円以内でヘッドフォンが売っていたはずである。しかし、冬休み最後の日をヘッドフォンなしで過ごせるだろうか。麻薬の切れた麻薬中毒者のように暴れ回らないとも限らない。音楽とは麻薬である。タバコも麻薬というし恋も麻薬ともいう。ザ・快楽。所詮は脳内麻薬という事なのだろうか。健全な者の快楽は脳内麻薬が握っている。そもそも体内で作られるものなのでよっぽど異常分泌しなきゃ大丈夫だしね。異常分泌すると流石にやばいけれど、その時には多分精神も壊れてるから平気平気(何が)。

 と、いうわけで、僕の心の平穏と世界平和のためにも昼食を食べたあとに電気店へと赴きました。こんな晴れの日に外に出ないのも勿体無いですしね。自転車に乗ってノリノリゴーゴーだぜ。でも外の風は意外と冷たく、むき出しにしている手が痛かったのであった。それはまさしく世間の荒波。岩に向かって波が砕け散るが如く(後略)。

 電気店に到着してヘッドフォンを物色するものの、高い。ヘッドフォンは安くても八百五十円。高いと三千円を越える。ちなみに隣にはMP3プレーヤーが二万円ちょっとで1GBでFMラジオも聞けて手のひらサイズの物が売られていたりして、MP3対応MDプレーヤーなんかは完全に捨て去られたかのように四万円の値札をはためかせていました。もうちょっと安ければなぁ。……いや、安くても買ったら靴代が無くなるっ! さらばMP3対応MDプレーヤー。

 えー、取りあえず、その電気店ではきゅぴーんと来るヘッドフォンが無かったので、もう少し先に進んだところにある電気店に行きまして、まずはゲームを物色。バイオハザード4が出たんだなぁ。って、コードベロニカは4じゃなかったの? 映画のバイオハザードも見た事だし、ゲームもやってみたいね。しかし、普通のゲームをやるとなったらまたオンラインゲームから遠のいてしまう。何かやりたい事ができるたびに遠のくオンラインゲームは意外と負荷のかかるものであると無意識に判断されているのだろう。

 一時間ぐらいヘッドフォン売り場を行ったりPCカード売り場をみたりヘッドフォン売り場を来たりヘッドセットを眺めたりを繰り返し、ヘッドフォンを一つ買って帰りました。千三百円の。……やっぱ、財布に痛いなぁ。

[◆]あんた誰?

 家に帰ると、お父さんから「早く居間に行って妹と写真を取れ」と言われ、居間に行って開口一番、「あんた誰?」 いや、妹だというのはすぐに判ったんですけれどね。髪を結い上げてリボンで止め、化粧をして少しきつい顔になった上に晴れ着で固めたその姿は「馬子にも衣装」という言葉を具体性を持って如実に示していました。成人式から帰ってきたところのようで。そーいや、今日は妹の成人式に両親ともども行っていたんだった。親は会場の外で二時間ほど待たされたようですが。

 成人式は僕も行きました。人生に一度しか参加する機会の無い催しですし、これでもまだ小説を諦めたわけじゃないので経験出来るものは経験しておかなくてはなりません。経験がないと現代を舞台にした小説は書けないというのがあります。僕の時は親がくる事はなく、会場で運良く友人達と会い、会場を出たその足で飲みに行きました。それはそれで気楽なもので、妹のように衣装の手配から会場を出て母方父方の祖父母の家にまで連れて行かれたとか、そういう周りを固められたようなものはありませんでした。まあ、僕は親よりも友人と分かち合いたい方ですしね。それで良かったのでしょう。

 で、取りあえず写真を。僕が普通に立っている傍で妹は晴れ着がしっかりと映えるように角度調節とかしてます。涙ぐましい努力だなぁ、未来に残る写真だからこそ、一生懸命取り繕わないといけないんだよね(ぇ

 その後、晴れ着解除をした妹は同窓会へ行きました。僕は部屋に戻って小説「電波的な彼女」を読んでいました。これ、なかなか面白いなぁ。主人公がちょっと行動規範が甘いのを除けば充分に面白い。スーパーダッシュ文庫も良作出してるんだなぁ。ゼロ・ハンターはカスだったのだが。あれはもう女キャラの色気で乗り切ったような作品だからなぁ。設定そのものは面白かったのだが。やっぱ主人公がおどおどし過ぎるのもなんだかねぇ。僕は割りと英雄を待ってる派だからなぁ。もっとしゃきっとぱりっとそれでいてさらっと。そう、この動きだ! 俺はついに火を支配した!(グルグル)

[◆]サーバの問題

 サーバの問題をここの日記でやるにしても記録として惜しいので、メインシャフトの方で記録残そうかなぁ。とりあえず、今日、サーバのプログラムをアップデートしたらカーネル(OSの柱となるプログラム)の最新版をインストールしたので再起動して新しいカーネルに乗り変えたら、自動アップデート機能が機能しなくなった。アップデートできなくなったら今後の活動、主にセキュリティに問題が出るに決まっている。対応策としてはカーネルを前のバージョンに戻すか最新カーネルでの対応策を見つけるかである。

 はっきり言って、ポータルサイトなどの情報掲示板には書き込みはできない。あまりにも僕にLinuxに対する知識がなさ過ぎて、提示すればいい情報は何か、返ってきた情報に正しく対応できるのか、それも分からないからである。ひとまずは様子見だ。このカーネルは本日のアップデートで付いて来たもののようなので、僕と同じ状況に陥った人が掲示板に書き込みしないとも限らない。ひとまずは様子見。

 より詳しい情報はメインシャフトの方で情報を公開します。セキュリティホールを突かれる……という事はないと思うが……。つーか、基本ポートしか開けて無いからなー。侵入経路がまず無いと思うのだが……。