十二月 七日、水曜日の話
ゼミコンパ……?

 これをゼミコンパという名前で呼ぶ気にはなれない。

[◆]飲み会から見る現代大学生の問題点

 本日はゼミナールの方で“コンパ”を開くことになっていました。ちなみに今日やる、ということを二日前にメールで連絡を受けました。まあ、前々から口頭にて連絡は受けていたのですが、「何時から」「どこで」「料金はいくらか」の重要連絡事項がすっぽり抜けてるんですね。当日、「じゃあ皆さんついて来てください〜」って、子供じゃないんだからさ、まともな対応をしてください。
 ちなみに、聞き返しませんでした。なぜかというと、僕に連絡してきた人は分ってないという自信があったからです。幹事の女の子と連絡取れてるとは思えません。

 一抹の不安を抱えて本日。この日の最後の授業はゼミ生が全員集まるので集まったわけですが……先生合わせて一二人いるのに予約数が六人? しかも、最初は七人だったけれど先生が来ないと思って六人にしたぁ? まてまて、先生いなくて何のゼミコンパ? つーか、先生の予定に合わせてコンパの開催日を決めたんでしょ? 基準になってる人を外してどうすんだよ!?

 で、来てない人が何で来ないのかというと、全員「アルバイトが入ってるから」。……ゼミコンパだろ? 全員が出席しないでどうすんだよ。予定を空けとけよ! とか思ったら、幹事いわく、「来たい人だけが来てって連絡した」。

 おーいー。

 ゼミコンパを何だと思ってるんだー。

 来たいやつだけが来いって、それただの飲み会じゃねーかー。

 つーかー、わざわざ予定空けてくれた先生に対してものすげー失礼だろうがー。なめてるのかー。

 来たい人だけがーと言われてー、何で僕が行かなきゃならないんだー。

 もう不満の声が山びこのごとく頭の中を響きました。僕がコンパに行こうとしているのは、「ゼミコンパは全員出席が当然」であり、「先生としゃべれる」からです。ゼミ生だけの飲み会に行って僕に何のメリットがあるんだよ、金の無駄遣いだ(コンパ、飲み会はしゃべれないとメリットはない)。

 で、飲みに行く前からいろいろと問題が起こっていたわけですが、しまいには「店の場所が分りません」。(;´∀`)・・・うわぁ・・・下見も何もなしでよく行こうって気になったな。つーか、行った事もない店になんで行こうとしたのか? どうやら雑誌で割引券がついていたかららしい。安易だ。

 で、とにかく予約席数を七名に戻しました。先生が来ないと思った理由がメールの返信が来なかったから? 先生の多忙さを考えればメール返信が返ってこなくても何の不思議も無い。ゼミ生の癖して先生の状況を把握できてないのか。コンパをやるって言う割にはゼミ生同士の連帯がなさすぎだ。期待してなかったけれど。

 で、先生の準備を待つことになったわけですが。先生は授業が終わった直後で、出かける前にいろいろと済ませなければならない用事があります。それで待つことになったんですが……一旦五階の先生の研究室まで行って、待っててくれと頼まれてどこで待つか? 僕の常識では「同じ階の先生が確実に通るであろう道の途中」です。座れるところがあればそこで待機。人を待つとき、一人でエレベーターに乗せるようなことは避けることが重要だと思います。なぜかというと、心理面において「置いていかれた」という感情が動くからです。何回も経験してるから分ってます。

 栄えある我がゼミ生は速攻で一階の入り口まで行ってしまいました。僕一人だけ五階で待機です。なんか、ゼミ生の間で心理的に「先生を待っている人」と「先生に待たされている人」に別れたような感じがします。自分らだけで騒げればいいって物じゃないでしょうが。

 で、少し待っていると先生の研究室にたぶん先輩ゼミ生の人が入っていったんですよ、レポートもって。さらに時間がかかりそうだなと座って待機。そうしていたら、「予約の時間に間に合わなさそうだから先行ってる」メールが。これに納得したやつは全員社会スキルテストの点数は平均以下だ。間違いない。

 ゼミコンパ、という体面は置いておこう。それでも、みんなで楽しもうとしているわけじゃないですか。そこで「置いてけぼり」を作ることがどういうことか分ってんのか!? 自己中共が! メールには嫌味を込めた返信をしておきましたが気が付いてない様子。予約した時間に到着できないことに、置いてけぼりを作る以上のどんなデメリットがあるっていうんだ……。

 先生の用事が済み次第、店の周辺地図をインターネットで呼び出して印刷ました。これは先発隊ももっています。しかし、割引券が僕の手元にあるため、最終的な店の位置が先発隊に分ってるかどうか不明です。迷っていそうだ。

 で、僕と先生も店に向かったわけですが、この店というのがまた遠いのな。クーポンを見る限り、ただの居酒屋っぽいし、その居酒屋になんか義理でもあるのか、というぐらいのチョイスです。大学周辺でいいじゃないか。ぜってークーポンがあるからっていう理由だけで店決めたんだよ。そして、先発隊がついた直後に僕らが到着したわけで。「迷ってた」。笑うね。

 さて、いろいろと問題もありましたがいざ始まると宴会そのものは楽しく進みました。僕は先生との会話をメインに楽しんでました。他の人は「恋人がいるいない」で騒いでました。☆-(ノ゚Д゚)八(゚Д゚ )ノイエーイ僕負け組〜。

 一応、お店のチューハイを飲み比べたりして二時間。宇治茶のチューハイが意外とおいしかったという発見をして店を去りました。帰り道でも僕と先生のグループと他のゼミ生のグループが出来上がっており、本当にただ飲んだだけという気がしました。いや、僕らではないもう一つのグループの方はこれでよかったんでしょうが。

 ただし、帰り道に先生から“子供のいる親として”、僕の現在の家庭環境に対していろいろと話をしてもらえたのは大きかった。「家族って言うのはグロテスクな関係だけれど、親は自分の子供が可愛くて仕方ないんだからさ〜。君も子供を持ったらきっと解るよ」と、第三者としての話をしてもらいました。やっぱ、第三者の話は聞いていて損はない、と強く思いました。……いや、やっぱ人によるか。どうしようもない人っていうのはやはりいるらしいですから( ・∇・)ウフフフフ