十一月一〇日、木曜日の話
自治会、壊滅

 本日の昼休み、大学はかつて無い熱気に包まれました。

[◆]自治会の非公認が決定

 このネタを書くと少し調べればどこの大学の話か調べはつくと思うのですが、もういいや、かいちゃおう。

 本日の昼休み、大学を歩いているときに門のところで学生証の提示を求められたんですよ。それも警備員と教員で門を護る様にしていて、ただ事ではない重大な事態が起きていることを知りました。学生証を提示して門をくぐると……

 看板がありました。自治会がらみの説明会を本日、行なうと。

 あわてて説明会場に行き、説明会を聞こうとするも、ほぼ重要な説明は終わっていました。まあ、そんなの説明聞かなくても解ります。まる解りです。
 自治会の非公式化。自治会権限の剥奪。要するに、僕の大学の自治会は、本日を持って潰されました。

 もう笑う笑う。説明会場はうちの大学では一番広い教室(700席)だったのですが、僕が行ったときはすでに廊下にまで人が溢れそうなほどで、なんとか潜り込めましたというほどでした。昼休みと言えば昼食の時間であり、つまりここにいる学生は昼飯を食わずしてここにいたということになります。その真剣さは自治会の演説を聴くときよりも数千倍の違いがあります。だめだこりゃ。学生の自治会に対する形が如実に出てしまっています。

 そして、学部長の説明が終わるいや否や、議論に異議を大声で叫ぶ人が。何という事もない、自治会の人間っていうか自治会委員長です。周りからは異議申し立てに対するブーイング、「帰れ帰れ!」のコールまで起こる始末。自治会委員長はそれでも講義の声を上げていましたが、「議事進行を妨害する者は退去させる」のルールに従い、教職員に抱えられて強制排除。必死に暴れるし、完全に足まで持ち上げられてるじゃないか。ものすごく見苦しい。「これは暴力だ! 言論の自由の封殺だ!」などと叫んでいるようですが、自分達の主義主張しか正しくないという姿勢をまず何とかしよう。言論の自由とは、自分以外の意見をも認めないことには行使できません。議論をするのと我侭をいうのとの区別はつけましょう。

 負けたんですよ、彼らは。往生際が悪いとはまさしくこの事でしょう。いままで十年間近く頑張ってきて、結果がこれというのも同情の余地はありますが、助けてやる余地はありません。大体、学生なら四年、少なくとも六年で卒業しろよ……。

 自治会が潰されたというのにも、しっかり理由はあります。

・学生から集められた自治会費の用途が不透明。会計帳の提出を要求するも、自治会はこれを拒否。自治会員の生活費になっている噂。政治団体に横流ししているという見方をする人は多い。億単位になるはずのプール金はどこへ……。
・自治会の機能の不確立。部活動・サークルに金を配分しているだけという噂。ちなみに、この配分も正常に行われいてるのかどうか不明。
・学内に置ける政治活動。この活動によるビラ巻きの用紙・印刷代は自治会費から出されているものと見られる。昼休みの拡声器による政権批判というか騒音垂れ流しは近隣の迷惑、また授業妨害になっていた。
・大学の敷地内においての活動なのに、大学の規律を無視した。大型掲示板や簡易掲示板の乱立。また、言論の自由を主張するも反自治会のビラは全て剥がしていた。
・学外生の本大学敷地内における活動の幇助。政治活動家も出入りしている。
・学部長に対する誹謗中傷。ビラをまき、拡声器を使って自治会にとって不利なことをする学部長に辞任を求めた。当然無視されている。

 これに付け加え、簡易看板の撤去時の暴行事件や本日朝にあったらしい自治会による街宣車による騒音撒き散らしなど、いよいよやばくなってきたという感じでしたし、学生側はとっくの昔に自治会から心離れていますし、誰も助けません。自治会は終わったんです。

 まだまだ、残留してる人が何かするでしょう。さらに過激になってくる事も予想されています。自治会の非公認化が決まり、学生大会による議決がただの価値のない暇つぶしになり、お金が自治会からは来なくなった事を受けて、自治会を支持していた部活動とサークルは自治会を無視し始めています。そんな中では自治会も今や線香花火。自治会員が首を切られてさようなら(放校処分)が一応の終わりでしょう。

 本日は僕の大学の革命の日となりました。この革命の方向性が正しいのかどうか、今のところは分かりませんが……間違ったなら間違った時に直せばいいんです。大学生も馬鹿ばっかりですが、やる人はやるもんです。今後の大学の成長に期待します。