八月 五日、金曜日の話
ようやく終わった一週間

 遊ぶぞー! の前に眠気が……。

[◆]無駄を切り詰めろ

 会社のために使う時間 ―― 一二時間
 自分の自由時間    ――  五時間
 睡眠時間       ――  七時間

 これが、この五日間で僕を取り巻いた大雑把なスケジュールである。自分の自由時間と言っても風呂や食事が入るので実質は二時間を切る。また、今の所はないが大学のゼミの宿題とかもこの自由時間を削るため、そこはかとなく生殺しの日になる。大体、自分の娯楽に二時間しかないと言うのは短すぎる。まぁ、読書程度なら会社への通勤時間(往復二時間半)でも出来ない事はないが……最近のメディアワークス(電撃文庫を出してるところ)はエロいイラストを挟む様になって困る。電車の中で女の子の裸のイラストがあるページなんか読めるか! イラストのページをわざわざ折って隠して読んでます。ったく、これサービスのつもりなんですかねぇ。過激すぎなような気がしますが。

 ……で、自分の時間を確保するためにはどうしたらいいか。まあ単純に、自分の自由時間の中で本当に必要なものだけをするとか、土日に固めるとか、睡眠時間を削るとか。しかし、睡眠時間を削ると次の日の業務に差し支えます。業務中に睡魔と戦うのは気分悪いですし。
 ぶっちゃけ、自由時間も仕事のようにたんたんと無駄なくこなさないといけなくなるんですよ。こなさないと何も出来ないし、このセクト更新もある意味作業。音楽を聞きながらトュラララとやってたら効率が落ちるので音楽もなし。そら就職したらページ更新なんかやる気なくすでしょう。せっかくの自由時間に作業なんかやりたくありません。

 とにかく、無駄な作業を省かないといけません。無駄こそ余暇時間の醍醐味なのに、これを失ったら自由時間も会社の作業の延長のように思えてきます。本当、歯車ってやつですか。
 こういう心情はおそらく、最近の若い人の中に生まれているもので、少し前から仕事の中で生きてきた人には判りづらい物なんじゃないかと思います。お金のためだからってねぇ〜。必要な分を稼いで会社辞めて生きていくのも手かもしれませんね。まあ、そんな事が出来るほど高給じゃないと思いますが。生かさず殺さず、ですかね。

 こうなってくると、本当に一人暮らしの人はきついんじゃないかと思います。家事やってくれる人がいれば自分の余暇時間を出来る限り潰さずに済みますし。効率は良さ気ですね。まあ、効率だけを見れば。心情的にはどうかは良く分かりません。幸せであればいいんですが……。

 ふと、子供の頃に見ていたヒーロー戦隊物特撮番組の悪役達の事を思い出します。あれって、悪い事をしたいというよりも単に働くのが嫌だったんじゃないかな、と思いますね。自分の好きな事をしたい。それはごく普通じゃないかと思います。が、良く分からん正義の味方相手に自分の命をかけてるわけですし、あれはあれで辛いでしょう。
 しかし、それでも普通に働くよりは楽しげですねぇ……。