六月一六日、木曜日の話
献血体験談

 まあ、献血したのは昨日なのですが、昨日の日記は沢山書いたのでこっちに避難しました。

[◆]献血で微死体験

 献血がある事は構内のポスターで知っていたのですが、思いだしたのはスチューデントアシスタントのアルバイトで献血の受付前を通ったときでした。そっかー、今日献血なんだった。やはり僕は献血した方がいいでしょうね。AB型の血液は日本ではもっとも貴重な部類です。特に僕の血液となればなおさら。
 その場はアルバイトがあるので献血しませんでしたが、アルバイトが終わり、二限目の授業を受け、親友のぜんがー殿と友人とで夕食を食べてゼミの先生のプリント運びを手伝いさらに講義を受けて、空き時間にセクト更新をしようとパソコン端末室に向かう途中、再び献血の受付前を通ったので献血する事にしました。
 病歴やら睡眠時間やらの質問紙に答え、検診を受けたあとに献血車へ。前回、僕は200m?献血にしていましたが、今回は400m?の献血をすることにしました。睡眠時間充分、飯も食べたとこだし、前回(去年の話)は前々回(三年前の予備校生時代の話)の様に意識が白むという事もなかったし、大丈夫でしょう。

 献血中、看護婦さんとしゃべっていましたが、「授業とかで急いでる?」と聞かれたので「授業があったら来てません」というと、「すぱっと切っちゃうわね〜。そう言えば、さっきのAB型の子も……」と言うような事を話してくれました。AB型はこういう性格をしているのだろうか。血液型と性格は関係がないと妹やお母さんは口をそろえて言っていますが、どうなんでしょうね。まあ、血液型と言っても、それが発見されたのが初めは血液であったというだけで、実際には体質の構成が四種類に分かれている意味です。当然、脳も構成として四種類に別れており、違いがないとは言い切れません。たんぱく質の形が違うとか何とか。性格が影響を受けていないというほうが不自然のように思うのですけれどねぇ。血液型で性格が決まるわけではないと思いますが(^▽^;)
 で、見事に400m?抜き終わり、最後に血液パックに触らせてもらったりして貴重な体験ができたと思います。パックの大きさは小さな国語辞書ぐらい。温かかったです。さすが抜き立て。で、受付に立ち寄って記念の定規と献血カードとジュースをもらって休んでいたのですが……。

 ジュースを三分の二ほど飲んだ時に吐きそうな、肺が締め付けられているような胸糞悪さが胴体部分を渦巻き始めました。やばい、と思い、気合でジュースを飲みきり、椅子に寝転びました。寝転べる形の椅子で本当に助かりました。そこから一気に意識が体から発せられる苦情で一杯になり、助けを呼ぼうにも声が出せず、対処法なんかない事を理性が冷静に分析し、吐き気に似た嫌悪感で動けなくなりました。理性が脳に充分な血液が回っていない事による機能障害だ、と変に分析しています。
 そのうちに、嫌悪感は収まってきましたが、今度は手足が一斉にしびれ始めました。正座した後の痺れによく似ています。おそらく、脳幹が生命維持のための必要な血液を確保するために、手足への血液を制限したのでしょう。脳と胴体に収まる臓器のほうが手足よりもはるかに重要です。そうする間に腎臓では血液を増やすためのホルモンが放出され、骨髄での血液生産率が急増します。やがて血液の量が安定し、各所の体力が回復します。生物を勉強していて本当によかった。

 余談をすると、血液を増やすホルモンはエリスロポエチンと言い、ちょっと前までスポーツ選手のドーピングに使われていました。もともとエリスロポエチンは人体で作られるものであり、検査の際に判りにくかったらしいです。今はどうしてるんでしょうね。その一つ前には血液ドーピングという、一旦献血と同じ手順で抜いて確保しておいた血液を試合前に再び自分に輸血するという方法もありました。これらの方法は通常よりも血液量が増えるため、酸素運搬量が増えて運動能力が向上する反面、血栓が体中にできて死亡するという事件が何件か起こりました。

 で、三〇分して何とか通常の状態まで復帰しました。しかし、血を抜いたせいで思考能力と集中力が落ち、休み時間中に計画していたセクト更新は総崩れ、そのあとのゼミでは本気でぼんやりしてました。結構、あぶなかったなぁ。献血すると痩せられるというのは本当かも知れない……。そんな感じの微妙に死にかけた体験でした(大げさ)。

[◆]セクト更新ノイローゼになりそうです

 セクトの更新が終わりません! 主にRO手記。書いても書いても書いてもっ! やっと在庫を使いきったと思い、先週の土日に撮った原料(生のSS)を加工してみたら土曜日だけで前・中・後編に分かれるだとっ!? そりゃー、先週土曜日は朝の七時から日曜日の午前一時までROしてましたけれども。
 ROを土日だけにして本当によかった。普通にやっていたら、死ねる。他の人みたいにSS一枚だけで終わらせる事が出来たら楽なんだろうけれどなぁ。僕のROはSS一枚だけに収まりきらないのが実情。一枚だけでは伝え切れないのが実情。まあ、以前に比べるとずいぶん減ってますけれど、今度は面白みがなくなっているという事にはたと気がつきます。文章から疲れがにじみ出ています。はぁ……。

 あたらしくセクトのデザインを完成に向けてやって行こうと思っている最中、大学もレポートやら試験やらが差し迫ってきています。時間がない……。