四月二二日、金曜日の話 [◆]インターンシップにて
本日は一限より英語、数理統計学入門(アルバイト)、空き時間、青年心理学、インターンシップ(企業実習)の順で入っております。英語は予習をし忘れていたけれど何とかこなし、数理統計は先生の説明を聞いて一生懸命理解して、そして学生に教え、空き時間は先輩に声をかけた後にセクトの更新をしようとしてうまくまとまらず、タイピング練習に勤しみ、青年心理学は錯覚→脱錯覚→幻滅→自立の方程式(注1)を教えてもらい、本日の最後を締めくくるのはインターンシップである。 本日はガイダンスのみで、とりあえずレポートの書き方が書かれた冊子と講義計画をもらう。そして、教室の前の方に座った。この講義では大教室があてがわれており、五〇〇人は収容できる。受講生もかなり多い。ほぼ席が埋まりそうだ。しかし、前の方の席に空きが目立つのには、「こいつら、やる気あんだろうか」と思うぐらいだった。 この講義は当たり前だが普通の講義ではない。大学の中だけで終わらない、在学中に企業の仕事を味わえる社会との接点である。ゆえに、企業に行った際には大学の良し悪しが計られる事になる。後ろの方で居眠りなんぞ抜かしてたら、まさしく大学の恥を生産してしまうことになりかねない。前の方が空いている、という事は、そういう自覚が無い、というように見えるのである。実際に無いんだろうけれど。 大学三回生で社会に出ようと考えているような人たちがこれだもの、うちの大学の質はほとほと低い。最近偏差値が上がってきたとかどうとか言っているが、そう言えば、あの偏差値ってどのデータを使って出しているんだろうか。まあ、中側から見回す辺り、学力は高くても常識の無いやつが大半だ。学力と社会的マナーや常識はイコールの関係には無い。 さて、本日のガイダンスが終わって学生がどどっと帰る中(講師が終わりの合図もしていないのに帰りの準備をするのは常識外れもいい所だ)、なにやら受講生の中からこの講義の手伝いを募集するらしい。講師である人(就職部インターンシップ課)から「ボランティアをすれば何かメリットがある……かもしれない」と実質何もでないぞというニュアンスたっぷりの説明をされて、まあとりあえず大学にいるわけだし、やってもいいかと志願しました。他にも出てきたのが一五人ほど。 説明を受けたあとに四グループに別れて欲しい、と言われて別れました。別れた後に各グループのリーダーを決めて欲しい、と言われて僕がグループメンバーの名前を書く紙を受け取って「じゃ、誰かリーダーになりたい人いますか?」と他の三人に聞いたんですよ。そしたら〇.五秒ほどで「君がすでにしきってるじゃないか」とメンバーの一人が言いました。それに頷く他のメンバー二人。おいおい、おもくそ「お前がやれよ」ってオーラ出してるんじゃないよ、この講義はインターンシップ、言うなれば戦場への架け橋だ。自分で行動することが求められるのだから、少しはリーダーシップを気取ろうとする人はいないのか。ちなみに僕はリーダーシップを気取ってますが。こう言うのは覇気が物言いますんで。 最終的には僕がなって構わないんですが、僕以外でリーダーになりたいと言う人がいてもいいだろうに……。そう言えば、大抵グループを作ったらリーダーとか司会とか総責任者とか、全部僕に回って来るんだよな。つまり、僕と同じぐらい覇気がある人がいないって事の裏返しである。ああ、なんか僕、孤高の人になってしまってるよ。 で、さくっと決まって書類提出、帰路につきました。僕自身、人の上に立つ気バリバリなので(だって、その方が最終的には楽じゃない)、リーダーとかになるのは修行だと思ってます。まあ、大して言うほどめんどくないことが大半ですし。やってみたら案外楽しかったりするわけですが。僕って他の人から見たらどう見えるんでしょうね? リーダー気取りのお山の大将? 自己中? ナルシスト? うーん。 だが、まあ僕から言わしてもらえば、僕のやってることなんて普通は大抵の人はできるはずなんです。ただ、自分からやらないだけで。もしも僕に対して「気取ってんじゃねーよ、バーカ」と思っている人には、「あんまり、自分を下卑るなよ」と言わせていただきます。まあ、がんばってくらさい。 注1 幼児期から児童になるまでの間に、子供は自分は何でもできるぞ、という錯覚を持つ。その感覚から何でもしようとして色々なことをやろうとするが、大抵は親のストップが掛かる(第一反抗期)。成長をすればやがて自分に出来る事と出来ないことが見えてくる(脱錯覚)。そして、ほとんど自分では何もできない事を知って愕然とする(幻滅)。そこから、自分のやりたい事をするためにこつこつと成長を深めていく(自立)。 [◆今日の音楽
〔奏楽〕赤より紅い夢 東方紅魔郷 〔奏楽〕ほおずきみたいに紅い魂 東方紅魔郷 〔奏楽〕妖魔夜行 東方紅魔郷 〔奏楽〕メイドと血の懐中時計 東方紅魔郷 〔奏楽〕月時計 〜 ルナ・ダイアル 東方紅魔郷 〔奏楽〕魔法少女達の百年祭 東方紅魔郷 他一一曲。 |
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