四月一四日、木曜日の話
徹夜しました

 きつい。

[◆]徹夜

 僕のゼミでは前期から社会心理学の論文のコピーを渡され、担当学生に渡された箇所を要約してレジュメを作り、ゼミの講義のときに説明を交えつつ発表します。内容を読むだけなら「読んで理解してこい」だけで済むのだから、もちろんこのやり方は内容を理解するだけに止まらない。それはすなわち、プレゼンテーション、人前で発表することの練習である。これでまごつくようならば磨いていかないといけない。プレゼンテーション中に飛ばされる先生からの質問には内容を理解していないと答えられない。ちなみに、前期でプレゼンテーションをやることになった人柱の立場に立った学生はレジュメを作ったものの内容を理解していなくて、先生の質問に対してまごつき、先生の説明に頷くのみだった。
 ちなみにレジュメで要約と言っても、そもそも論文は他者に理論や状況を理解させるために工夫の凝らされた書き方がされている。読書感想文のように自分の言葉で書く必要がなく、“要点の部分”だけを抜け出せばそれ以上のものはない。ある程度、例題を省いたり自分なりの解釈で短くしたりする程度である。図を再現してみたりすると先生に褒められるかもしれない。

 以上が僕が徹夜をしてまで作らなくてはならない文章の概要である。なぜ徹夜をしなくてはならないかと言うと、本来ならばレジュメ製作に回さなくてはならなかった時間をラグナロク・オンラインにつぎ込んだからである。平常活動時間内の時間を補おうと思ったら平常時間外、つまり睡眠時間を削るしかない。これが今日、僕が徹夜をする理由である。
 春休みにちゃんとやっとけば良かった……。。・ ゚・。* 。 +゚。・.。* ゚ + 。・゚・(ノД`)

さて、課題を終わらせるために「タウリン1500ml配合!」が売り文句の滋養栄養剤を二本飲んで挑んだわけであるが、滋養栄養剤を眠気覚ましに使うのは間違いであると午前三時にトイレに行った時に判明した。まあ、僕の腎臓はちゃんと働いているっていうことなのだろう。悲しくなるぐらい黄色かった。タウリンが2500mlは入っているかも知れぬ。

 そんな中で作業を進めていき、午前四時になる頃に眠気を感じ始めた。心の中で「うぉおおおおおおお!!」とか叫んで見たりしつつ必死にレジュメを作る。要は気合である。しかし、眠気のせいと元来の疲れから頭がうまく働かず、うまい文章も書くことが出来ないことを自覚していた。まあ、それでもいいのだが。要は、重要な文を抜き出せばいいだけなのだし。これがこのレジュメの楽なところであり、「後でやればいいや」と僕が思ったところである。油断を誘われたのである。そこはかとなく色気で敵の見張りを誘い出して暗殺するくノ一である。手裏剣飛び交うハートフルバイオレンス物語なのである。

 そんなこんなで午前五時。もはや気力がなくなっていた。眠気と戦うだけに全力を注いでいてパソコンのキーを叩く事など出来ない。しかもどうやら僕の意思を無視して体と脳の一部が休眠状態に入ったらしく、どんどん体温が下がってものすごく寒い。明け方だから寒いというのであれば、室温が二二度であると言っているガスファンヒーターは人類抹殺組織からの刺客かも知れぬ。それならば二四度に設定して急速暖房の熱い温風を体に直接受けてもまだ寒いのにも頷けるというものだ。

 結局レジュメは本の四ページ分のものしか出来ず(全体で四〇ページ)、白旗を振って僕はベッドの中にもぐりこんだ。午前六時だった。
 大学のために家を出るのは九時である……。

[◆]先生も大変なんです

 一時間半しか眠ってないと思うのだが、気力はかなり回復していた。ただし、モチベーションはあるラインから上がらず下がらすという変な状態である。ちなみに、モチベーションは中の下。妹に対して「借りた物も返さないで床とかにほっぽり出して。何回もっと大切にしろと言ってると思ってるんだ。頭付いてるのかよ」と暴言を平気で吐くぐらいのものでです。ちなみに、悪いことをしたというよりは「言うべきことを言った」という達成感の方が強いです。何分、悪いことだと思ってないので。なんかお母さんが文句言ってくるんですがね。知らんな。身から出たさびだろ。

 で、大学に来ました。家でプリントアウトした三枚のレジュメを全員分刷らないといけません。コピーするためにはゼミ予算で配布されたコピーカードを使うのが便利です。コピー機のあるところでコピーカードを出そうとして、家に忘れた事に気が付いて財布に痛恨の一撃です。ええ、レジュメをコピーするために 自 腹 を 切 っ て コピーしましたよ! 睡眠不足のせいか、不注意になっています。

 そしてゼミが始まりました。まずは教室移動に関して。なにやら先生も忙しいらしいです。大学院を作らないとうちの学部が滅びるそうなので、身を粉にして働いているようです。体の具合も芳しく(かんばしく)ないらしい。アイター(ノ´∀`*)
 それにまつわり、今後のゼミの予定とか先生が倒れたらどうなるのだとか覚悟はできてるだとかいろいろ話を伺いました。

 その話だけで一時間が飛び、実は前の発表者が残した部分があってそれもやり、僕に与えられた時間は一五分。レジュメは三枚しかないけれど一枚半進んだだけで終わってしまった。やれやれ。
 来週までにはレジュメと論文レポートを完成させなくてはならない。とりあえず、今日は寝ます。(ノ´ー`)ノ

[◆]今日の音楽
〔奏楽〕fx_004  propan_mode[プロパンモード]
〔奏楽〕fx_011  propan_mode[プロパンモード]
〔奏楽〕pops_003  propan_mode[プロパンモード]
〔奏楽〕air_pizz  M.Graveyard
〔奏楽〕勾玉  Senses Circuit
〔奏楽〕願い  Senses Circuit


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