四月一三日、水曜日の話 [◆]初めてのSAアルバイト
今日はある意味で楽しみなSA(Student Assistant)のアルバイトの日です。無意識に緊張しているのか起きたのは早朝の六時。久しぶりに見る朝日に目を細めつつ朝刊を取りに行き、顔を洗って朝食を食べました。お母さんが作ってくれた弁当を家に忘れかけるという失敗を犯しつつ、出陣です。はぁ、この朝一に入っていなければ、火曜日の夜にもう少しROで遊べるのに。とか言いつつ、実は現在、僕は問題を抱えていた。 ゼミナール、つまり演習の春休みの宿題である。宿題と判を押された課題図書(心理学、とタイトルに入っているもの)のレポート(読書感想文ではない、と先生に念押しされています)、実は半ばで止まっています。それと、明日のゼミで使う社会心理学の教科書のレジュメ。これの製作も止まっています。というか、レジュメなる物はまだこの世に存在していません。パソコンで作る予定ですが、まだそのためのファイルすら作ろうとした事がない状態です。これはまずい。どっちも締め切りは明日です。うーん、課題図書はちょっと泣きを入れさせてもらうか……。 一時間近くも早く大学につき、トイレなどを済ませて準備をし、開始一〇分前に事務室に行って出勤簿に捺印、そして名札を受け取って教室に行きました。実はこの時点で授業内容、レベル、もろもろの情報は手にしていません。「情報処理入門」という講義名からおぼろげに簡単そうだと言う事が分かるだけです。 入室。来ていた先生にSAとして担当させていただく旨と供に挨拶します。こんなに丁寧に書く辺り、僕が緊張していたことを理解していただけるとありがたい。先生から授業内容について少し聞き、その後に授業開始。定番であるSA紹介は簡単に終わらせた。五〇人にも満たない教室で自己紹介することなど僕にとっては朝飯前である。人間論や現代の哲学といった授業で、出された課題について壇上で学生全体に向かって発表するものがあったが、僕はあれで飛び入り参加で自分の考えを主張する訓練をしました。もはや千人の前でも話が出来る。しゃべる内容さえ考え付いていれば、張ったりでは終わらせません。 さて、SAの仕事はパソコン、ソフトウェアの利用において困っている学生を見つけだし、補助することです。最初は何人か僕を呼びましたが、その内容が全てログオンに関するもので、大学のパソコンに触っていない初心者であることを伺わせます。つまり、僕にとっては大変楽です。基本的に大切な操作などは先生が説明してくれますので、問題が解消したら僕は何もしなくて済みます。 そんな感じで第一戦終了。SAは授業後にSAノートという「授業で何をやったのか」を書いて事務室にメールで送る作業があり、これも済ませておきます。そして、次の授業へ行くのでした。 [◆]僕はどこまで強運か
僕は自分がかなり運が強い人間だと思っています。これは自明性という子供に質問されたら困るようなことなのですが、「そうなったからそうなった」という状況の動きがずいぶんと僕好みになっていたりします。原因、理由なんて分かりません。「そうなったからそうなった」んです。 事の始まりは今日の三限目の社会心理学の直前。この社会心理学の先生は僕のゼミの先生で、なにやら「授業で配るプリントを教室に運んで欲しい」というメールをキャッチしたために、ぜんがー君との楽しいおしゃべりを中断して走って救援に向かいました。えーと、ぜんがー君とは「この大学にはクズが多すぎる」とか何とかいう話をしていました。(´▽`*)アハハ で、先生のところに駆けつけた時に、「木曜日の二限に入っているゼミを水曜日の五限に移したい」という話を聞きました。先生の中では確定事項らしいです。まあ、先生忙しいのにちょっと教室が遠いですからね。で、「Block Element、君は今日の五限に授業入れてるだろ。それを何とか動かして欲しいんだが」と相談されました。水曜日、つまり今日の五限には比較行動学を入れています。あれは春学期にしかやってないので今期を逃すと四回にまで持ち越しになります。まあ、その頃には卒業単位数なんか充分達成しているはずなので、娯楽気分で受けることにはなりますが、まあいいでしょう。 問題は移した後のゼミの教室が、六限目に入れているアルバイトの教室から遠いということでしょうか。しかも六限と言ったら第二部、つまり夜間部で、五限との間の休憩時間が一〇分しかない。普通に走ったのでは間に合うのかどうか分からない。正直、五限終了のチャイムが鳴ったら先生の終わりの言葉なんかに耳も貸さず、女子生徒からは一歩引かれるような華麗なスタートダッシュで教室を飛び出して校舎を出て、運が悪いと「あなたのところの学生が迷惑な速度で走り回っている」と大学に通報されそうな速度で公道を走り、運が良ければエレベーターで上がれるが悪いと六階まで階段を駆け上がらなくてはならない。チャイムが鳴る前に出勤簿に捺印をし名札をひったくり、六階から二階まで転がり落ちるように降りてようやく一息付ける状態となるだろう。 そう言った「ゼミの教室から事務所クエストを通過して教室に滑り込む所要時間」を必至に算出しようとしつつ社会心理学を受けました。さて、予定上ではこの授業の次には認知心理学の講義を入れていたのですが、二限目に社会調査論を入れるならこの講義は履修しないでいいかと思います。出ない事にしましょう。その次の講義の比較行動学は、ゼミの移動で潰れるので受けられません。わざわざ第一回を受ける事もないと判断、これも出ないことにします。 さて何をしよう、と思ってここで自分の運の強さを思い知りました。二時限分、何の因果か空いたのです。課題をやらんでどーする。早速パソコン室に向かい、ゼミで使うプリントを出してパソコンに向かって作業をし始めました。と、ここで、僕がやっていたところは実は僕ともう一人で構成されるグループの担当部分の後半である、ということを知りました。レジュメは最初から作らなければならないので、今やっている作業はある意味時間の無駄、てか行きしなの電車の中で読んでいた分が丸ごと吹っ飛びましたが、この時点で気が付いたのは行幸としか言い様がありません。すばやく作業をやり直しました。 これで家に帰ってから作業を始めていたら、明日のゼミで大恥をかいていましたね。まちがいなく。 [◆]魔の水曜日
さて、六限目の情報処理実習のSAも何とかこなしました。情報処理“実習”というからには情報処理入門なんかすでに終わったものとしての授業がなされるに違いない、入門は一回生相手だが実習は二回生相手だろうと思っていたけれど、実はこの実習を受けに来ている人たちは情報処理入門の授業で僕にされた質問と全く同じ質問をし(すなわち、「ログイン時のパスワードが判りません」)、先生のやっている事も入門と全く同レベルでした。学生側の熟練度から見て、入門も実習も、名前が違うだけの同じ授業ということになりそうです。 ……あ、違うのか。一つ違う点があるらしい。実は入門っていう授業は春学期にしかありません。三ヶ月でお終いです。しかし、この実習は一年間ぶっ通しで続きます。これはおそらく、夜間部だからそういう仕様になっているのであり、多分昼部では秋学期には情報処理実習って授業が受けられるようになるんだと思いますって、一年間!? 今先生一年間って言ったか!? 「一年間お世話になるSAのBlock Element君です」って聞こえましたけれど!? 驚くタイミングおっそと思いつつ、どうやら半年契約と思っていたSAの仕事が一年間だったらしいということに気が付きました。 まあ、構いませんけれどね。~旦と(゚ー゚*) さて、授業が終わって全てのパソコンが落ちているかどうかを確認、ログオフし忘れた人には警告の書置きを残しておいてSAノートを書き提出、忘れ物とモニターの電源がどうしても入らなかったパソコンがある事を事務所に連絡し、大学を出たのは八時。家に帰ったのは九時。さてと、明日のゼミに提出できるよう、徹夜をしなきゃ……。 ちょい、帰宅時間が遅いのがなぁ……。朝早いのもきついのだが。(^∇^;) アハハ! |
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